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お酒のコルクが「劣化して開かない」ときの応急処置の方法

ブレードタイプのオープナーが便利

 ワインのコルクが劣化しているとスクリューを刺して引き抜こうとすると、ずぼっと抜けてしまい、穴だけ開くということがあります。上半分が取れて、折れた下半分が残ってしまうというケースもあります。再度、別角度からスクリューを刺してチャレンジするのもよいのですが、うまくいかないことが多いでしょう。  そんな時は、ブレードタイプのオープナーを使います。コルクの片方に刺し、ぎこぎこと揺らしながら差し込みます。今回、問題のない新しいワインで撮影したので、相当な力が必要でした。  奥まで差し込んだら、左右に回転するように引き抜いていきます。コルクが劣化している場合は、もちろん細かく動かして、ゆっくりと引っ張ります。
ブレード

ブレードを差し込みます

ブレード

揺らしながら奥まで差し込みます

ブレード

左右に回しながら引っ張ります

コルク

ブレードタイプのワインオープナーは万一に備えて持っておくとよいでしょう

デキャンタもセットで

 「アードベッグ・コリーヴレッカン」のようにコルクがぼろぼろでブレードも刺さらない場合、この次の手段として、ボトルの底面を靴の底で叩くという方法があります。しかし、ボトルが割れそうなので、筆者は行ったことはありません。  そんなことをしなくても、ウイスキーと同じように、コルクを落としてしまえばいいのです。茶こしでコルクのかすを取り除けば問題ありません。デキャンタに移したら、そのまま飲めばよいでしょう。ワインを開栓してしまえば、ウイスキーのように長期保存するわけではないので、気軽に落とせます。  ワインのボトルの形状によっては、コルクを勢いよく押し込むと噴射して部屋に飛び散ってしまうので注意してください。台所などで作業し、スプーンの柄などでゆっくりと押し込みましょう。アイスピックでコルクを崩してしまうのもありです。  そんなに高いお酒は家では飲まないし、と思っている人もいるかもしれません。しかし、保存環境によっては現行品でもコルクが折れることはよくあります。高い製品でもないので、ブレードタイプのワインオープナーとデキャンタは用意しておくことをお勧めします。 <文/柳谷智宣>
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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