お金

価値が上がり続ける国産ウイスキーボトルは「これから投資しても手遅れ」次に狙うべきは

近年、有望視されているウイスキーカスク(樽)とワイン投資。銘柄と蒸留所による利益率の違いとは?飲みながら稼げる、趣味と実益を兼ねた投資法を紹介する。

世界的なウイスキー人気

ウイスキー ’22年6月、競売大手のサザビーズで、定価330万円の「山崎55年」が約8100万円で落札された。近年、世界的なウイスキーの人気高騰により、希少価値の高い国産ボトルの価格は青天井の勢いだ。  しかし、「これから国内のボトル投資を始めても手遅れ」と話すのは、ウイスキー投資情報を発信するはしもと氏だ。
はしもと氏

はしもと氏

「特に国産は転売目的で買い尽くされ入手困難な状況にあります。今から市販で販売されている銘柄を購入して、オークションに転売しても利潤を得るのは難しいでしょう」  そこで代わりにおすすめしたいのが、カスク(樽)のウイスキー投資。ウイスキー・カスク・インベストメントを運営する牧尾友裕氏は言う。 「マッカランやボウモアに代表されるスコットランド産のウイスキーカスクは、年平均13.12%の利回りを誇ります。カスクはボトルと違い、時間が経過して熟成されるほど価値が上がるうえ値崩れしにくい。コロナ禍で製造量が減ったことも後押しし、10年、20年と高い利回り率が維持されるでしょう」
牧尾友裕氏

牧尾友裕氏

元手の倍以上の市場価格に跳ね上がるカスクのウイスキー投資

 カスクは最低でも1樽50万円と参入のハードルは高いものの、元手さえあれば安定して価格上昇が見込める。単純計算でカスクを購入して6年が経過すれば、元手の倍以上の市場価格に跳ね上がる。 「もちろん販売手数料や、カスクの保険料が年間約1万5000円程度かかるものの、保有すればするほど利益は増加していきます。実際に、カスク投資の購入者は最低でも5年スパンで検討される方がほとんど。 カスクは法人顧客や蒸留所をはじめ、ボトルに比べて顧客が幅広いため、時間が経過しても売れ残るリスクは低いです」(牧尾氏)  実際の投資は海外のサイト経由で行えるが、詐欺も多いため国内の代理店を利用するのがいいだろう。
次のページ
ブルゴーニュワインに金脈。1年半で価格は倍以上に
1
2
3
おすすめ記事