更新日:2021年06月11日 18:24
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「洗濯機が入らない!」家電トラブルが急増。箱から出した時点で返品が効かない

購入前に業者による見積もりを取ってもらうことは必須

 そして今度は、買い換える前の洗濯機を設置した業者に見積もりから依頼することになった。それでもやはりギリギリだったようで、最初は「一度チャレンジしてみますか?」という曖昧な返答だったとのこと。  結果的にその業者が設置して事なきを得たそうだが、トラブルが起こらないように対策をした上で購入したにもかかわらず、すんなりとはいかなかったことは釈然としなかったと語った。  このようなトラブルを回避するためにはどのような対策をしたらいいのだろうか。大手家電量販店の営業担当者に話を伺った。 「そういった場合は、必ず見積もりをしてもらった方がいいです。見積もりは設置業者が2000〜3000円でやってくれます。間違ってもやってはいけないのは、自分で箱から出して入るかどうか試すこと。箱から出した時点で返品が効かなくなってしまうので、現場でもそういったことを設置業者の方に無理強いすることは絶対にやめてください」

引っ越し先で冷蔵庫が入らないケースも

 こうした設置できないというトラブルは購入によるものだけでなく、引っ越しで起こることが多いという。引っ越し業者にも、今回のケースについて話を伺った。 「築10年以内のマンションなら大概入りますが、それ以上となると蛇口の位置によって入らないことがあるんです。洗濯機の下にあるパネルの大きさは統一なんですけど、蛇口の位置は統一ではないので、蛇口に引っ掛かって入らないというトラブルはよくあります。怪しい場合は必ず見積もりをしてもらった方がいいです。もし現場で入らなかったときは、私たちがお金を出して引き取ることになってしまいます」  また、入らないトラブルに関しては、他の家電も往々にしてあるようだ。 「冷蔵庫は玄関から入らないケースがあります。とあるマンションでは、玄関から入らなかったため、廊下に面した鉄柵を全て外して窓から入れたこともありました。玄関からは入らないのに窓から入るなんて考えにくいかもしれませんが、こういうこともたまにあることなんです」
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家電の大型化を想定していない昔の建物
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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