更新日:2021年11月26日 20:09
ライフ

ひろゆきが絶対に避けるべきだと考える「子どもがダメになる環境の特徴」

「しがみついていけるのであればレベル」は成長を促す

ひろゆき 例えば、時速120㎞の球を打つ練習を続けると、時速100㎞の球が遅く感じて打ち返せるようになるそうです。小学生のころは40分の授業を長く感じたのに、中学生になり60分授業に慣れると40分が短く感じるのと同じです。  高度な環境にい続けると、脳の「普通とは何か?」を判定する基準が上がります。すると、その基準以下のレベルのことを安易に感じ、リラックスして挑むことができるようになるわけです。  だから、子どもがしがみついていけるのであればレベルの高い環境に入れたほうが成長は促せます。

ついていけない理由は「能力」か「根気」か

 ただし、いくらレベルの高い環境がいいからといって、能力的な部分でついていけないのに、根気のみで挑戦させ続ける環境に放り込むのは危険です。  やっていることのやり方がわかる程度、せめて30%ぐらいは理解できる環境なら、なんとかなると思いますが、教えても100%わからない状態だと、その環境にいる意味はありません。  イタリア語もわからないのに、イタリア語で教える宗教哲学の授業に放り込まれても、まったく理解できません。もう少しレベルを下げれば身につけられたかもしれないスキルすらも手に入らずに、無駄な時間を過ごしてしまうことになるのです。
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親が本当に気にかかるべきことは…
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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