エンタメ

NFTアートが1300万円で落札されたVRアーティスト「デジタル資産を保有するのが当たり前になる」

約1300万円で落札されたNFTアート。デジタルアートに価値がつく近未来を予見

Alternate dimension 幻想絢爛

約1300万円で落札されたNFTアート作品「Alternate dimension 幻想絢爛」(提供写真)

 今年3月にはNFTオークションへデジタルアート作品を出品し、約1,300万円で落札されるという快挙を成し遂げた。  今話題沸騰のNFTアート(クリプトアート)で収益を得る可能性について、せきぐちさんはどのように考えているのだろうか。 「正直、こんなにも高額で落札されたのは驚きました。デジタルアートに価値が付く世界はいずれ来ると思っていましたが、まだまだNFT自体が発展途上にもかかわらず、自分の作品が高評価いただけたのはとても光栄でした。  これまでは所属している事務所経由のクライアントワークありきでしたが、これからNFTアートが活性化してくれば、デジタルアートを手がけるアーティストもさらなる活躍の場が広がります。何より手触り感のないデジタル上のアートが正当に評価され、価値付けされる時代が来るのにワクワクしています。  VRやMR、あるいはブロックチェーンなど最先端のテクノロジーがあらゆる業界に活用されると、色々なものの垣根がなくなってくると思っています。まだムーブメントは小さいかもしれませんが、一過性の流行ではなく、確実に近い将来デジタル資産を保有するのが当たり前になるでしょう」

日本のNFTアートシーンを牽引する存在になりたい

せきぐちあいみ

「日本のNFTアートシーンを牽引する存在になりたい」とせきぐちさん

 今後ますます活躍が期待されるせきぐちさん。最後に直近の目標や読者へのメッセージを伺った。 「世界が注目するNFTアートは、とても奥が深いものだと捉えています。私はVRアートを出品していますが、同時に落札者の視点に立つため、実際に仮想通貨でNFTアートを購入する体験もしました。落札者が単に投機目的のためにアートを購入するのではなく、アーティストの活動や作品に対する情熱など、どんな審美眼を持って評価しているのかを知ると、想像しただけではわからない実情が見えてきたんです。  それゆえ、NFTアートの将来性を肌で感じることができていて、私自身が日本のNFTアートシーンを牽引できるような存在になれるよう、尽力していきたいと考えています。  また、これからNFTアートを始めようとする方は、まずはNFTの基本や仮想通貨の仕組みを調べること。そして、想像するだけではなく、実際に仮想通貨でデジタルアートを購入してみるのもいいでしょう。安易に儲けや投資目的で始めないことが長続きするコツだと思います」 <取材・文・撮影/古田島大介>
次のページ
YouTubeの動画【VR Art 】幻想絢爛-GensouKenran-【360】
1
2
3
4
5
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ