更新日:2021年11月28日 13:59
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ひろゆきが考える「親が子どもに冗談でも言ってはいけない言葉」ワースト1

「覆せないマイナス評価」は子どもの可能性を閉じる

ひろゆき また、「お前には音楽の才能がない」と冗談で言ったとしましょう。「才能がある」根拠を示すことは難しいわけですが、「音楽の才能がない」という客観的な根拠もないわけです。  このように客観的指標がない事柄に対してマイナスの評価をしてしまうと、その人はそれを覆す材料を見つけられないまま、自分がダメであると感じてしまいます。たとえ冗談で言ったことであろうとも、打ち消すことができないわけです。  それが親から言われたことであれば、なおさら子どもは素直に受け入れてしまいます。 「橋の下で拾ってきた子どもだから」  これは調べれば嘘であることはわかるので、事実と違う冗談として伝えても大した問題ではありません。

「信じてくれる人がいる」と子どもに伝わる言葉をかける

 個人差はあるにせよ、大抵の物事は膨大な時間をかけて学べば、それなりのレベルになります。 「できない」「才能がない」と冗談で言ってしまうと、その子どもが能力を発揮したり身につけたりする可能性が下がります。  逆に、プラス評価を冗談でも言うと、子どもはやる気を出して、才能にかかわらず、それなりのレベルに到達する可能性があるわけです。  親の冗談で子供の可能性を閉じるのは問題です。  冗談を言うなら、子どもとの関係を考慮するのは当然として、「君なら絶対うまくいく」みたいな、根拠なくとも信じてくれる人がいると思えるようなプラスの言葉をかけてあげるべきと思うのです。
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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