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オラオラ顔も世代交代!? 新型ランドクルーザーに熱い視線を注ぐアルファードオーナー

新型ランクルはデカい! 強い! そして割安! でも盗まれる!

オートクラブ

NEW LAND CRUISER

 ワタクシが両手に持っているのは、どちらも盗難防止用のグッズです! このステアリングロックとタイヤロックは、今回試乗した新型ランドクルーザーの広報車に積まれていた代物。長らく自動車業界にいますが、こんなに物々しい広報車は初めて~! フェラーリやランボルギーニの広報車だって、こんなに物々しい盗難防止用グッズを積んで貸し出されませんよ! 【画像を一気にすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます 永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 木村博道=写真 Photographs by Kimura Hiromichi

オフロードのキングから世界のキングへ

 10年ぶりに新型になったランドクルーザー、通称「ランクル300」が凄まじい人気だ。国内の月販目標台数600台に対して、すでにオーダーは2万台を超え、よくわからないが納車数年待ち。転売目的の業者阻止のため、注文時には誓約書への署名を求められる。にもかかわらず、オーダー停止状態に陥っているとか。  ランクルは「キング・オブ・オフローダー」の異名を持ち、その信頼性や走破性により、途上国で絶対的な地位を確立している。ただ、先進国での人気は、マニア的な部分に限られていた。やっぱ先進国ではクルマが故障しても死ぬことはないですし、道路状況も良好なので、そこまでガチの信頼性より、華やかなブランド性が優先されますから。先進国の富裕層は、ランクルよりメルセデスGクラスを好んでいたのです。  ところが、今度のランクルは様子が違う。サイズは旧型と同じだけど、見た目の威風堂々ぶりがケタはずれで、顔の威圧感がハンパじゃない。実物を見ると実感するが、「なんか凄いのが来た!」としか言いようがない。これまではキングと言っても途上国のキングだったが、今度は世界のキングの風格が漂っている。
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実際にランクル300に乗ってると…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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