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『バチェラー4』はぶっちぎりの傑作!歴代バチェラー全員の友人が解説/明石ガクト

帰ってきた狂乱の宴。国際基準の欲望渦巻く前代未聞のリアリティショー

動画オーバードーズ

『バチェラー・ジャパン シーズン4』より ©2021 Warner Bros. International Television Production Limited

 俺は歴代バチェラー全員とお友達、ワンメディアの明石ガクトだ。  さて、コロナ禍という困難を乗り越えて再びあの狂乱の宴がやってきた。『バチェラー・ジャパン』シーズン4が配信開始されたのだ。久保裕丈、小柳津林太郎、友永真也……これまで登場した3人は出演後に出会った友人たちだが、今回の黄皓(コウコウ)は彼がバチェラーになる前からの付き合いである。  素の姿を知っている人間がリアリティショー、それもあのバチェラーに出演する……こんな面白い視聴体験他にあるか!と思い、配信開始と同時に視聴。僕のカレンダーに燦然と輝く「バチェラー観賞」の予定。社員たちの戸惑いは計り知れない。早速感想を伝えると……歴代シリーズの中でぶっちぎりの超傑作だ。  とにかく第3話まで観てほしい。あなたはとんでもない伝説の幕開けを目撃することになる。黄皓(コウコウ)という人間の等身大の欲望と、もはや出演すること自体が誉れとなったバチェラーというリアリティショーに取り憑かれた女たちが織りなす化学反応に、日本中がざわめいているのだ。

承認欲求と恋愛感情が激しくスパークする!

 本作がこれまでのバチェラー・バチェロレッテと明確に異なる点、それは参加者が「誰が恋する相手なのか」をわからないでエントリーしていることだ。これまでは相手の顔をわかっている状態で応募しているから、見た目に限っては「好き」という前提でスタートできていた。  今回はバチェラー自身が自分のことを好きになってもらわないといけないハードルがあるはずだった……にもかかわらず、参加女性たちは最初からトップギアで攻める攻める! もはや、黄皓(コウコウ)が好きでローズが欲しいのか? それとも他の女に勝って憧れのリアリティショーであるバチェラーに出演し続けたいからなのか?  承認欲求と恋愛感情が激しくスパークする本作は、日本のリアリティショーにおけるプレイがようやく国際標準に追いついた記念すべき作品になるだろう。黄皓(コウコウ)、どんな事態になっても俺は君の味方だぜ! ファイティン! ●『バチェラー・ジャパン シーズン4 肉感的★★★★★、打算的★★★★★、家庭的★(5点満点) プーケットを舞台に圧倒的肉体美を誇る男女が素肌をさらしながら、甘い言葉を囁き合う恋愛サバイバルの金字塔。腹筋割れてない人間には、この世界、人権が無い。
’82年、静岡県生まれ。上智大学卒。’14年、ONE MEDIAを創業。近著に『動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)がある

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