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小型EVからランクルまで。トヨタは自動車業界の8刀流

これで勝てたら大谷翔平超え! 今やトヨタは、自動車業界の8刀流

 2020年にトヨタが作ったクルマの台数は、グループ全体で921.3万台、単体で790.9万台。これまで2億台以上のクルマを造っていて、日本だけでなく26の国や地域に工場があります。そんなトヨタの戦略をひと言で言えば、多様な選択肢。エンジンがあるクルマの生産をやめて、EV(電気自動車)化に舵を切るメーカーが多いなか、トヨタは全方位で突き進みます!
オートクラブ

FIGHT! TOYOTA

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 茂呂幸正=写真 Photographs by Moro Yukimasa 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

自動車はEV一択か? それとも……

 全面的なEV化に舵を切るのか否か? 日本の自動車業界が岐路に立っている。国産メーカーではホンダだけが、2040年までの脱エンジン化を宣言。それ以外の各社は、いまのところ両面作戦を展開する方針だ。  日本のエース・トヨタは、「多様な選択肢を!」の掛け声のもと、従来のガソリン/ディーゼルに加えて、EV、燃料電池、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、水素エンジン、合成燃料で8正面作戦(?)を取る。我々オートクラブ取材班の精鋭2名は、その一端を感じるべく、トヨタ・オールラインナップ試乗会に出向いた。 担当K(以下K):新型ランクルに初めて乗りましたけど、やっぱりこのクルマはすごいですね! Gクラス(ベンツ)が相手でも勝てそうな気がします。 永福:オレもガソリン車は今回初めて乗った。値段の割に猛烈にすごいけど、相変わらず燃費悪いね~。
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燃費はリッター?㎞
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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