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5200万円分の絵を売った男が語るNFTアート。1か月前までは無名だった

約5200万円を突破

NFTアート×投資の深遠な世界

オークションで盛り上がり、最も多い「いいね」数を獲得した作品。転売の末、現在は10ETHに

 そして、’21年の10月頭には、大手マーケットプレイス「OpenSea」で発行した作品の累積取引量が100ETH(約5200万円)を突破し、公式マークも取得する見込みだ。 「とはいえ、値上がりした二次転売や三次転売の累積売り上げでもあるので、僕自身はそこまで儲かっていません(笑)。現在は価格も落ち着いて、二次販売での平均価格は0.6ETH(約30万円)ほど。だから、一次販売では0.3ETH(約15万円)で値づけをすることが多いです。僕は転売に否定的な感情は持ってないので、転売を通じて、より多くの人に作品を知ってもらえればと思います」

ここまで売れる理由

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コレクション取引量が100ETHを超えた記念に発行。5ETHという最高値を更新した

 数か月前は無名だったイラストが、ここまで売れる理由を、自身はどう分析しているのか? 「ひとつは、先行者利益。早めに参入していたおかげで、NFTアートの熱気と波にうまく乗れたんだと思います。あとは、初期の頃、仮想通貨関係の知人たちが『あいつが売ってるなら買ってやるか』と支援してくれたことも大きいです。それと一番大切なのは、作品のクオリティをキープし続けていることでしょうか。絵を描くときは、いつも『自分がこの絵を納得して買うか』を基準にしています。そうしたこだわりが、買い手の方々にも伝わっているのかなと思います」
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制作オファーも急増
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