ライフ

優しかった義姉の態度が一変。「東京から来た」と犯罪者扱いされた久しぶりの正月帰省

東京から来る者は犯罪者!? 迎え入れ方に唖然

「空港に車で迎えにきてくれた義姉の表情は硬かった。娘たちに対してもニコリともせずで、着いた瞬間から『わ、私たちは招かざる客なんだな』と感じました」  久々の再会はピリリと緊張した空気に。実家へと向かう運転中も最低限の会話を交わすのみだった。 「実家に着き、玄関前に車をベタ付けされたと思ったら、サッと扉が開いて家の中に急いで押し込められたんです。まるで、何か事件を起こした犯人を匿うようでしたね(笑)」

家の中でもずっとマスク姿

 義姉の態度に「滞在中は本当に肩身が狭かった」と話すRさん。 「食事の時以外、家の中でもず〜っとマスクをしてるんですよ! ちょっと異様だと思いませんか。長女が遊んで欲しい一心で義姉に近づいても、すぐ避けられていました。無邪気にマスクをとろうとしたときなんか、ものすごい剣幕で止められていました」  生まれたばかりの次女のことも、義姉は一度も抱くことがなかった。 「義姉は私たちの帰省中ずっと機嫌が悪く、『子どもは無症状でもウィルスの媒介者になる』とかなんとか言っていました。義両親は必死になだめていましたけど……」  憎きコロナによって、個々の衛生意識の差が浮き彫りになる。近しい間柄でそれが起こると、それはとても悲しいことなのである。 取材・文/浦和ツナ子
1985年、埼玉県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター/編集者に。プライベートでは3人の男児を育てている。趣味は家事をしながらの片手間読書、年間200冊くらいサクサク読みたいところ。
1
2
おすすめ記事