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海外FXで1000万円の損失、家族の貯蓄に手を出した男性の末路

 もしもあの時こうしていれば……。恋愛や結婚、就職、転職、金銭関係など、過去を振り返ってみれば、誰でも後悔のひとつやふたつはあるはずだ。やり直しはきかない。我々は“経験”から学び、今を生きねばならないのである。では、市井の人々が胸に抱える「人生最大の失敗・後悔」とは? そして、その出来事から得た教訓とは? 何かしら参考になる部分もあるかもしれない——。  少ない資金でも取引ができる一方で、大きな損失をこうむるリスクもある海外FX。なかには借金を背負ったり、破産してしまったりする人もいるほどだ。今回は、独身の頃から始めた海外FXを結婚後もやめられずに、家族を巻き込む大惨事となってしまったエピソードを紹介する。

「なんとなく始めた」海外FXで1000万円の損失

悩む・ビジネスマン

※写真はイメージです(以下同)

 海外FXに出会ったのは2007年。きっかけは、「なんとなく面白そうだったから」と振り返る鈴木健太さん(仮名・30代)。 「ボーナス10万円を入金したことから始まりました。それが10分程度で消し飛び、呆気にとられたのですが……。逆に10分程度で10万円稼げることも知り、期待に胸を膨らませていた記憶があります」  そもそもFXは、口座を設定し入金するのだが、入金ルールはいくつかある。鈴木さんはクレジットカードを登録し、翌月銀行口座からの引き落としにするシステムを選択していたという。

リボ払いの総額が増えていく…

 子どもの頃から負けず嫌いな性格で、FXでも「負けが続くと次を取り返す」という気持ちが強く出てしまったようだ。 「FXへの入金額が10万円を超えるようになり、支払いが苦しくなっていきました。トレードで負け証拠金がなくなるとクレジット入金の繰り返し。支払えないときにはリボ払いに変更して……。まさに雪だるま式にリボ払いの総額が増えていきました」
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家族の貯蓄口座にまで手を出すことに
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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