更新日:2022年03月25日 13:28
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<プロ野球>オープン戦は最優秀防御率投手に注目。過去10年のデータを比較検証する

オープン戦最優秀防御率の投手一覧

<オープン戦最優秀防御率投手> 2011年 久保康友(神)0.00     戸村健次(楽)0.00 2012年 国吉佑樹(横)0.00 2013年 宮國椋丞(巨)0.47 2014年 グレッグ・レイノルズ(西)0.53 2015年 野上亮磨(西)0.82 2016年 和田毅(ソ)0.00 2017年 田口麗斗(巨)0.90 2018年 西勇輝(オ)0.49 2019年 東明大貴(オ)0.96 2020年 種市篤暉(ロ)1.00 2021年 大瀬良大地(広)0.00     二木康太(ロ)0.00 <オープン戦最優秀防御率投手の同年シーズン成績> 2011年 久保康友(神)20試合8勝8敗3.78     戸村健次(楽)8試合0勝3敗3.92 2012年 国吉佑樹(横)19試合4勝12敗3.67 2013年 宮國椋丞(巨)17試合6勝7敗4.93 2014年 グレッグ・レイノルズ(西)12試合3勝7敗5.46 2015年 野上亮磨(西)27試合7勝7敗4.22 2016年 和田毅(ソ)24試合15勝5敗3.04 最多勝・最高勝率 2017年 田口麗斗(巨)26試合13勝4敗3.01 2018年 西勇輝(オ)25試合10勝13敗3.60 最多敗 2019年 東明大貴(オ)7試合1勝1敗7.11 2020年 種市篤暉(ロ)7試合3勝2敗3.47 2021年 大瀬良大地(広)23試合10勝5敗3.05     二木康太(ロ)22試合5勝7敗4.38

半数以上は先発ローテを守る投手に

 まずは2011年から。久保康友投手は現在も独立リーグ・兵庫ブレイバーズで現役である松坂世代。阪神へ移籍した2年目だった前年に最高勝率のタイトルを獲得していたが、契約更改が遅れたためキャンプ途中まで自費参加。シーズン中に左脇腹を痛めた影響もあったが20試合に登板し8勝8敗とローテをほぼ守った。同じくオープン戦防御率1位だった楽天の戸村健次投手はこの年2年目。開幕ローテを勝ち取ったが5月に未勝利で抹消。終盤に1軍へ戻ったが未勝利の3敗だった。だが、シーズン終盤に敗戦投手となったが2失点完投している。ちなみに相手の先発は斎藤佑樹投手、7回無失点で勝利投手になっている。2019年まで現役として投げた。  2012年は横浜の国吉佑樹投手。この年3年目で、前年育成から支配下となり終盤に初勝利を挙げていた。期待の先発ローテ候補としてオープン戦で先発起用され結果を出した。シーズンでも通してローテを守ったものの、DeNAとなった初年度で打線の援護が少なかった影響もあり、防御率3.67ながら4勝12敗と大幅に負け越した。しかし、戦力的にはよくローテを守ったともいえるだろう。現在はご存知の通り、昨年シーズン中に移籍したロッテの中継ぎとして2勝2敗17ホールドと大活躍を果たした。  2013年は宮國椋丞投手。当時は3年目。昨年17試合に登板し6勝2敗、防御率1.86だったうえオープン戦でも結果を出し、弱冠20歳で開幕投手を努めている。しかし、17試合で6勝7敗防御率4.93と微妙な成績でローテを離脱することもあった。シーズン終盤に故障でCS、日本シリーズには出場していない。その後中継ぎとして大活躍したのはお馴染みだったが、2020年に巨人を戦力外となったが、昨年DeNAで育成契約ののち、支配下となり4年ぶりの勝利を挙げ、今シーズンを迎える。  2014年は西武の新外国人だったグレッグ・レイノルズ投手。2006年のMLBドラフト全体2位だった期待の選手であったが、メジャー通算6勝11敗。西武で先発として期待されていた。オープン戦で結果を出したが、シーズンに入ってから先発で5敗。援護がなかった試合もあったが、打ち込まれた試合も多く、一旦ローテから外されたが7月26日に先発登板すると来日初勝利し3勝したがその後2敗。結局9月20日に退団となった。2020年、消防学校に通っていることが、かつてのMLBのドラフト注目選手の現在として米国の報道で取り上げられている。
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巨人田口は開幕後も8連勝を記録
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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