更新日:2022年03月25日 13:28
スポーツ

<プロ野球>オープン戦は最優秀防御率投手に注目。過去10年のデータを比較検証する

昨年の2人は明暗くっきり

 そしてラストの2021年は2人。大瀬良大地投手はこの年8年目、すでに広島のエースであることはご承知の通りである。新人だった2014年と2019年にリーグ最多完投、2018年には最多勝利と最高勝率のタイトルを獲得している。しかし2020年は肘を痛めクリーニング手術をシーズン終盤に受けていたため、この年はオープン戦で肘の状態を確かめる意味もありオープン戦で先発しつづけ結果を出していた。そして無事3年連続開幕投手、10勝5敗防御率3.07としっかりエースとして結果を残した。FAせず3年契約で広島に残った今年も期待は大きい。  もうひとりのオープン戦最優秀防御率だった二木康太投手もこの年で8年目。2年目からロッテの先発ローテを支え続けているエース格だ。そんな投手がオープン戦に多く登板して結果を出してきたのは前年に規定投球回に達することができなかった影響か。オープン戦で結果を出したことで初の開幕投手となった。しかし、ほぼローテを守ったものの5勝7敗4.38とイマイチな結果で、CSで登板はなかった。9年目の今年は未だ達成していない2桁勝利に期待がかかる。

オープン戦首位打者よりも活躍率が高い

 2011年から一気に全員振り返ったが、オープン戦首位打者よりも実績があったり、後に結果を出す割合は高いことが伺える。考えてもみれば貴重な開幕前のテストとなるオープン戦で規定投球回数に達するイニングを与えられている時点で「期待されているローテ投手」。そこからさらに失点をしなかった投手なのだから、当然といえば当然なのかもしれない。  見方を変えれば、オープン戦最優秀防御率を獲った投手はその年のローテ入りがほぼ確実な投手であり、けっこうな割合で戦力となる可能性が高いので、今年も誰がオープン戦で最優秀防御率となるかは「かなり」注目だ!
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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