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「戦争は非常に“さびしい”ですね」ロシア総領事がもらした精一杯の言葉

木村市議「ロシアでもアメリカでも、あらゆる戦争に反対」

「即時停戦」を求める日本語とロシア語の申し入れ書

「即時停戦」を求める日本語とロシア語の申し入れ書

 ここで総領事が語った「作戦を終わる努力」という言葉を、木村市議は「軍事力でウクライナを制圧して作戦を終わらせる」という意味だと受け止めた。 「仮に軍事力でロシアが勝利することがあったとしても、中長期的にはロシアにとってマイナスのほうが大きいと思います。もちろんウクライナの人たちにも大変な問題だし、ロシアにとっても国際社会の中での信頼とか尊敬というのは地に落ちてしまいます。きょうにでも戦争を終わらせてほしいんです」  アレクサンダー総領事は反論した。 「もしロシアに安全保障の脅威がありますと、我々は反応しないといけないです。攻撃ではなく防衛の観点です。アメリカは、ユーゴスラビアやリビアやシリアや、国境の近くじゃなく全世界で、いろんな作戦をやりたい放題です。みんな黙っています。どうしてですか?」  これに木村市議は返した。 「もちろん私たちはあらゆる戦争に反対します。アメリカが一昨年、イランの将軍を(イラクのバグダッドで)爆殺した時も抗議行動を行いました。別にロシアにだけ言っているわけじゃなくて、あらゆる戦争は、どんな理由があってもやめてくれ、ということを言っています」  そして、このままではロシアとの関係に悪い影響が出ると伝えた。 「私たちはロシアとの交流を進めようとしています。今年はコロナもおさまってきたので、領事館の庭で『桜を見る会』をさせてもらえたらいいなと考えていました。でも、この状況では難しいので、とても残念です」

総領事は「モスクワにも必ず伝えます」と答えた

 この流れの中で、アレクサンダー総領事から冒頭の発言が出た。 「もちろん戦争は非常に“さびしい”ですね。皆さんの立場もわかりましたので、これからもよろしくお願いします」  ロシアのウクライナ侵攻について「戦争」という表現を避け、「紛争」「作戦」と呼び続けたアレクサンダー総領事が「戦争」という言葉を使ったのは、「ロシア人も戦争はほしくない」と言った時と、「戦争はさびしい」と語った時だけだった。  戦争は必ず犠牲者を出す。ウクライナでは市民が何人亡くなった、子どもたちが何人犠牲になったと日々報道されている。そこで一人一人の人生が断ち切られ、嘆き悲しむ遺族を生んでいる。理由はどうあれ、戦争はすぐにやめるべきだ。こんな簡単なことが、なぜプーチン大統領にはわからないのだろう。 「この申し入れをモスクワにも伝えてください」という木村市議に、アレクサンダー総領事は「必ず伝えます」と答え、1時間近くに及んだ面談が終わった。
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来年は総領事館の庭の桜で花見ができるとええねえ
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