カーライフ

スバルオタクが無理してベンツ買うなら…ガソリン車より断然EVの理由

新型のAMG SL43も…

 あと、内心ではアホらしいと思っているEV化への流れが欧州で加速しているのも萎えた理由の一つ。スーパースポーツ系も小排気量化と少気筒化が著しく、性能に感心はするものの、死ぬほど無理をしてまで買いたくなるような欲望はかき立てられません。  今回試乗した新型のAMG SL43も、まさにそんな感じでした。性能や質感には文句のつけようがなく、見た目は70年近いベンツSLの伝統を見事に継承。成功者であることを万民に知らしめる効果は絶大な雰囲気にて大変素晴らしいと思いましたが、やはりエンジンが2リッターの4気筒ハイブリッドでは威厳が足りなさすぎます。

昔のV12やV8ターボとは違い…

オートクラブ

同じエンジンながらよりハイパワーで野蛮なサウンドで吼えるセダンのAMG C43のほうが少し古典的な味わいにて、猛烈にお金をかけたWRXのようで欲しくなりました

 十分にパワフルだし、電動化されたターボは反応が鋭く実際よりも大排気量に感じるものの、昔のV12やV8ターボのように畏怖の念を抱くには程遠い薄味。今もエンジンには組み立てた職人の名前が刻まれていますが、「AMGのエンジン職人も昔ほど誇らしく感じてないのでは?」と勝手に想像します。
次のページ
度肝を抜かれた!
1
2
3
4
5
6
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario

記事一覧へ
おすすめ記事