カーライフ

スバルオタクが無理してベンツ買うなら…ガソリン車より断然EVの理由

度肝を抜かれたEQSのAMG版

オートクラブ

同じ電気自動車とは思えない! AMG版EVでEV萎えが吹き飛びました

 そんななかで度肝を抜かれたのが100%電動車、EQSのAMG版でした。  前後モーターのトルクは950Nmもあり、約2.7tの車体が停止から時速100㎞まで3.8秒で到達する加速力を発揮。EVの超絶大トルクの加速は、ガソリン車には真似のできないほど圧倒的なものの、加速力以外は実に味気なく、2~3回も試せばすぐに飽きるものなのですが、EQS53のフル加速は、何度試しても飽きませんでした。  ハリウッド映画に出てくる悪役の宇宙船のような不気味系サウンドの演出と、最大で9度も曲がる後輪操舵(4WS)により、地球の重力を無視してかっ飛ばせるかのような異次元のハンドリングに嗚咽が漏れました。これぞまさに人類の叡智。かつてのV12エンジン搭載車の代わりになり得ると思えたことに、自分でもビックリです。  欧米の都合に振り回されてる感のあるEV化の推進も、ここまで畏怖の念を抱かせてくれる雲上カーが存在するのなら、イヤイヤながらついていくのも悪くないと思ったのでありました。敬礼!

【結論!】

守旧派クルマヲタクをしても、メルセデスの頂点EVには平伏するしかなく、逆にガソリン車の薄味化に落胆したのであります。欧州車の電動化の流れは、止められないようであります!
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1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario

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