新型ゴルフRは、先代の310馬力から320馬力にパワーアップした。シビックタイプRの330馬力には少し負けるが、「シビックの『R』が買えないなら、ゴルフの『R』でリベンジ！」というのは大アリだ。 　先代までのゴルフRは、サウンド作りが素晴らしかった。アクセルを床まで踏み込むと、ATのシフトアップのたびに「バウッ！」という炸裂音が響いて、ちょっとしたランボルギーニ。「これはスーパーカーだ！」と思ったほどだった。ああいうハデな音はシビックタイプRにはない。パワーアップした新型はもっと凄いのか!? 期待に胸がふくらむ。 　しかし、試乗してみたところ、逆に少しおとなしくなってるじゃないか。そーか、騒音規制が強化されたんだった。 「あああああ～、カーマニアが愛するものがどんどん奪われていく～！」 　走りそのものは大変素晴らしいのですが、もう公道でそんなに飛ばせるご時世じゃない。せめて音だけでもと思っていたんだが、それも禁止とは無念。お値段は約653万円（ゴルフRヴァリアント）。シビックRの約500万円よりだいぶお高い。MTがないので値上がり期待値も低めだ。