カーライフ

トヨタとテスラの差はつまるのか? 値段ほぼ一緒で航続距離は2倍違うbz4xとモデルY

続いて充電速度対決!

 では、充電速度はどうか。浜松SAに新設された150kWの超高速充電器で、bZ4Xに制限時間いっぱいの30分間電気をブチ込んだところ、35kWh入った! これは200㎞走れる充電量である。  余裕のテスラはそのまま浜松で折り返し、復路で浜松SAから100㎞先の東名・富士川SA付近にあるテスラ専用超高速充電ステーション「スーパーチャージャー」(最大250kW)で充電した。30分間の充電で、バッテリー残量34%から87%まで回復。推定充電量は40kWh。おおっ、充電速度に関しては、思ったほど差がついてないじゃないか! テスラのバックミラーに、トヨタの姿がチラッと映った気がする。 オートクラブ もちろん、総合的にはまだ両社の差は大きい。航続距離も電費も完全に負けている。加えてトヨタには専用の超高速充電ネットワークがないし、つくる予定もない。  それでも、ソフトウェアのアップデートだけで、こんなに差が詰まるとは驚きだった。やればできる! トヨタがコケれば日本がコケる! 頑張ってもらわないと……。

【結論!】

EVに関してテスラには、15年の経験値がある。天下のトヨタといえど、おいそれとは追いつけないし、追い越すのは至難の業だ。だから捨て身の挑戦を望む! リスクを冒さなきゃ勝てっこない。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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