更新日:2023年06月02日 15:18
仕事

ハローワークに通った“元ホークス選手”の今。マッサージ店の研修も「現役時代の経験が役立った」

マッサージ店の研修も現役時代の経験が役立つ

湯上谷宏氏

現在はマッサージ店に勤務

――ハローワークではどんな仕事に応募されたんですか? 湯上谷:当時住んでいた家の近所に、リラグゼーションサロンがオープンしたので気になっていたんです。偶然、そのお店の求人が出ていたので、面接を受けてみたら合格して。 ――「できることはなんでもやる」という選手時代からの精神ですね。 湯上谷:入社後、研修センターに通い、マッサージの技術を教わりました。先ほどもお話しした「見て学ぶ」ということは、徹底してやって来たので、それが生きました。選手時代はマッサージを受ける側だったので、「どこをどうされたらどんな感覚になるか」はよくわかっていたのも追い風でしたね。おかげで、他の研修生より順調に研修が進んだようで、2週間ほどで研修を完了できました。

プロ野球選手の後輩を助けたい

――大変さとやりがいを教えてください。 湯上谷:体はやっぱりきついです。それまで慣れなかったことをやるので、指先も腕も本当にきついです。でも「気持ちよかったよ」と言って帰ってくれるのが一番やりがいになりますね。それから、一度来た方が再来店のときに、指名をくださると「喜んでくれたんだな」と嬉しくなります。 ――今後やりたいことはなんですか? 湯上谷:僕は少し顔も知られる選手でしたが、そうならずにプロ野球を辞めて行った選手もいますし、これからも出てくるでしょう。彼らをを少しでもサポートできる存在になりたいですね。例えば、僕が今の仕事を頑張って、自分でお店を開けるようになったら、受け入れることもできると考えています。野球しかやってこなかった人が、仕事として関われなくなった時に手助けできたらなと思います。僕は営業経験もあるので、それも生かして後進の人たちがもっと安心できるようになればいいなと思います。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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