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ナイツ塙宣之が“芸能界引退”したい理由「65歳で辞めたい」松本人志の影響でM-1も終わる?

相方は納得してないけど「65歳で辞めたい」

――塙さんが芸人を目指すきっかけとなったダウンタウン・松本人志さんは「65歳で引退」をほのめかしています。塙さんは芸能界引退を考えたことはありますか? 塙:相方の土屋はあんまり納得してないですけど(苦笑)、たぶん松本さんの前から「65歳で辞めたい」って言ってたと思います。  漫才協会にいると、だいたい70歳ぐらいで仲悪くなったり相方が病気になったりして辞めていくんですよ。「それが美学だ」って言う人もいるんですけど、「まだ動ける時に辞めてもいいんじゃないかな」っていうのが1つあります。  あと、今ありがたいことに休みがほとんどなくて。これは寄席芸人の宿命なんですけど、テレビとラジオの間に全部寄席が入るんですね。2008年からテレビに出て、年末年始も正月含めて寄席、寄席、寄席でずーっと休みがない。「このまま死んだら俺、何のために働いてるのかな」と思ってきちゃって。  とくに子どもができたのが大きいんですけど、もっと自分のために人生を使いたいなというか。それを実現するには「仕事を辞めないと難しいだろうな」と思ったんですよ。僕はちょっと時間できると「独演会のネタも考えよう」とかって、ずーっとやっちゃう性格だから、今のサイクルのまま自分の時間を作るのは無理だと思うんですよね。

中学生ぐらいの一番楽しかった頃の自分に戻りたい

塙宣之――5月にご家族で奄美大島に旅行するYouTube動画が公開されましたが、あれは久しぶりの休日だったんですか? 塙:一応、春休みと夏休みはいただくんですけど、その奄美大島の旅行も結局YouTubeに動画上げたりラジオで話したりするから仕事みたいなもんじゃないですか。けど、辞めちゃえばそういうこと考えなくなりますからね。  だって、世間の人は定年まで頑張ったご褒美として老後の暮らしがあるわけじゃないですか。「何で俺はずっとやんなきゃいけないんだ」っていうのがマジであります。もっと普通に旅行とか行きたいし、中学生ぐらいの一番楽しかった頃の自分に戻りたい。  今、楽しくないんですよ。まぁ65歳まで仕事があるかわからないですけど、ずっとあるとしたら引退したいですね。
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松本さんが引退したらM-1も終わる
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フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中
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