「お前は俺たちと父親が違う」と言われ…大人しかった弟が“刺青だらけ”になって大暴れした顛末
才能があるのに、それをお金に変えようとしない姉を持つ、ライター・吉田潮氏の新刊『ふがいないきょうだいに困ってる 「距離を置きたい」「縁を切りたい」家族の悩み』(光文社)は、自身と同じく「ふがいないきょうだい」に悩む人達に話を聞いた1冊だ。
・自立しておらず、実家の親に依存した生活を送っている
・生活や将来の見通しに危機感がなく、「なんとかなる」と思っている
・お金に困ると親に甘えたり、無心をしてくる
そんなきょうだいに対して、なんとかしてあげたいと思う人もいれば、距離を置くと決めた人もいるだろう。
本記事では、「アラサーで反抗期になった弟」を持つ人物のエピソードを紹介する(以下、『ふがいないきょうだいに困ってる 「距離を置きたい」「縁を切りたい」家族の悩み』(光文社)より抜粋)。
「うちの弟、刺青だらけで遠山の金さんみたいになっちゃってて」
かなり衝撃的なたとえで語り始めたのは、影山桂さん(42歳)。ちょうど一回り離れた弟の友さん(30歳)が最近、暴れているという。おしゃれなファッションタトゥーの類ではないのか?
「モノクロじゃなくてカラーのやつ。手彫り? 和彫り? よくわかんないけど、もう結構なとこまで入れちゃってるから、半袖着れないぐらい。おとなしい子だったんだけどね」
影山家のちょいと複雑な家族構成を説明してもらう。桂さんは3人きょうだい。2歳上の兄・優さん (44歳)、桂さん、そして弟の友さんである。優さんと桂さんは同じ父親だが、友さんだけ父親が違う。母は桂さんたちの父と離婚した後、2回再婚した。友さんは1回目の再婚のときにできた子供だが、長くは続かずに離婚。
2回目の再婚相手がいわゆる育ての父親となった。
「友が生まれる前から、優と私は祖父母の家で暮らしていたから、実はあまり詳しいことは知らないんだけど、遅くにできた子だったから、母がものすごくかわいがってて。友が『いじめられた〜』とか言ったら、母が『可哀想に、よしよしよし』って抱きしめてなだめたりして。いじめられたんじゃなくて、友がいたずらしてちょっと怒られただけなんだけど。とにかく甘えん坊でしたよ」
弟が「半袖着れないぐらい」の刺青を…
3人きょうだいで弟だけ「父親が違う」
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