「子供の学力が下がる」家の間取りの特徴。ポイントはリビングにあり
過去に反響のあった週刊SPA!内の特集「住んではいけない!人生がダメになる部屋」を会員限定で再公開。人間にとって衣食住は欠かせぬが、食はもちろんのこと、「住」も人の精神や肉体に大きな影響を与える要素だ。今現在、ヤバイ部屋に住んでいる人はその改善を、いまはまだ問題ない部屋に住んでいる人はそうならないように、“人生をダメにする部屋”を紹介していく。(初公開日2018年5月6日 情報は取材当時)
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間取りアドバイザーの飯沼孝氏によると、何と「子供の学力が低下する間取り」が存在するという。
「長年、中学受験の家庭教師もしているのですが、子供部屋の位置と学力は明らかに相関しています。子供部屋までの動線がリビングを通る場合、親子の会話やコミュニケーションが何らかの形で必ずあり、お互いに何をしているか把握できる。そういう間取りの家に住む子は、なぜか自分の部屋ではなくリビングで勉強する傾向があります。一見、集中できないように見えますが、親に見守られているという安心感が学習効率を高めてくれるようです」
実際に、「リビング学習」は子供の学力を伸ばすとして教育学者の隂山英男氏らが推奨している方法だ。某テレビ番組の調査でも東大生の48.6%がリビング学習経験者だったという結果が出ている。
逆に、家族の団らんから孤立した部屋に住む子の学力は総じて低かったという。
「子供部屋が玄関を入ってすぐの場所だったり、リビングなど家族が集まる場所を通らずに子供部屋に行ける動線の場合など、家族と会話せずに自室に直行できるような間取りに住んでいる子の偏差値は低い傾向にありますね。ある意味、放置されている状態なので注意散漫になり、落ち着きがなく集中力に乏しい。非行に走りそうな雰囲気も醸し出していました」
戸建てで、子供部屋がリビングを通過せず階上にある場合も同様。「こうした間取りで、さらに親が整理整頓が苦手な家庭は、総じて子供の偏差値に影響がありました。論理的思考が苦手になる傾向がある」(飯沼氏)
子供の性格にもよるが、賢く育てたいなら、リビングづたいに部屋を設置するのがよさそうだ。
取材・文/週刊SPA!編集部
こんな間取りでは子供が賢く育たない!?
<子供の偏差値がダダ下がりする間取り>
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