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「200円の負担すらケチる」田舎のシルバー民主主義のヤバさ/猫山課長

若者はなんとしても東京に住むべき

 しかし、地域はいつまでも昔と同じようには運営できない。構成員の年齢構成が変わる以上、何らかの変化をしていかなければ行き詰まってしまうに違いない。高齢者だって一定の我慢が必要だ。  だが、高齢者には地域の子供を育成していく意識が薄い。すでに孫でさえ成人した連中は、もう子供などどうでもいいのだ。ましてや血のつながってない子供など騒音発生器でしかない。保育園に「うるさい」との苦情がくるのがその証拠だ。  日本全体がシルバー民主主義の“数の暴力”に包まれていくなか、東京はその影響が軽微であるならば、若い世代はなんとしても東京に住むべきだろう。  自分達の未来を大切に思ってくれない人たちに囲まれて生きるのは不愉快だし、何よりシンプルに損だ。そして、そんな人たちは増えていく一方なのだから。  東京で暮らせば必ずハッピーになれるわけではないが、自分達の声が比較的大きくなる地域で暮らすことのメリットは大きい。  数はいつだって力だ。自分にとって有利な地域で生きるのは当たり前の話であり、この先田舎で生きていく意味はどんどん失われていく。  田舎は「銀色の民意」によって塗りつぶされていく。そこで若者がどんなに叫んでも意味はない。移住に制限のない国に生まれて、バカ正直に田舎で住み続ける意味などあるのだろうか?
金融機関勤務の現役課長、46歳。本業に勤しみながら「半径5mの見え方を変えるnote作家」として執筆活動を行い、SNSで人気に。所属先金融機関では社員初の副業許可をとりつけ、不動産投資の会社も経営している。noteの投稿以外に音声プラットフォーム「voicy」でも配信を開始。初著書『銀行マンの凄すぎる掟 ―クソ環境サバイバル術』が発売中。Xアカウント (@nekoyamamanager
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