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<台湾鉄道旅>乗り放題きっぷで台湾一周へ。初歩的ミスで旅の出鼻をくじかれる…

花蓮名物“メロンパンのようなかき氷”に感動

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ガード下にあった宜蘭東門観光夜市

 しかし、昼食を取っていなかったのでお腹が空いてしまい、「宜蘭東門観光夜市」で早めの夕食。ネーミングの割に外国観光客の姿はほとんど見かけず、思っていた以上にローカルな雰囲気だ。
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宜蘭名物のト肉

 まずはドラマ『孤独のグルメ』で主人公が宜蘭を訪れた際に食べたネギ入りお焼きの「葱餡餅」を実食。素朴な味わいで美味しかったが、それ以上に個人的に気に入ったのは同じく宜蘭名物の豚肉の台湾風天ぷら「ト肉」とつみれ入りニンニクマシマシスープの「蒜味肉羹」。
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お土産としても人気の宜蘭銘菓・牛舌餅

 食後にはその見た目から「牛舌餅」という名前で知られるお菓子を購入。煎餅のようでポテチのような食感がお茶請けにもちょうどよかった。塩味や甘いやつなどバリエーションも多く、お土産としても人気があるそうだ。
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宜蘭―花蓮で乗車した普通列車。前日、台北―宜蘭で利用したのと同型の車両だった

 翌日は「区間車」という普通列車に乗り、まずは終点の東部最大の街・花蓮へ。ここでは以前から気になっていた「焦糖煉乳刨冰」というスイーツを食べに市内にある「五霸焦糖包心粉圓」というスイーツ店へ。
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メロンパンのような見た目の花蓮名物スイーツ・焦糖煉乳刨冰

 これはタピオカ入りの餡をかき氷で覆い、その上にキャラメルソースと練乳をかけた氷菓子。まるでメロンパンのようで見た目も楽しい一品だ。

夜市が休みだったので地元グルメを楽しむことに

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永楽駅。1日の平均乗車数10人弱の山に囲まれた秘境駅だ

 甘く冷たい名物スイーツに癒された後は、別の区間車で2日目の目的地・台東へ。特に宜蘭―花蓮―台東は海沿いだけでなく山間部の区間も多く、山に囲まれた秘境駅の永楽駅やトンネル内にホームのある林栄新光駅にも停車。どちらも特急通過駅のため、結果的には特急不可の乗り放題パスで正解だったのかもしれない。
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南国ムード漂う台東駅

 ボーっと車窓からの田園風景などを眺めながら過ごすこと約3時間20分、終点の台東駅に到着。実は、かつて台東駅は同駅から数キロ離れた街の中心部にあったが2001年に廃止。郊外にあった現在の駅が改称して新しい台東駅となり、旧駅は「台東鉄道芸術村」という観光名所になっている。
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見た目に反してあっさり味の台南名物・卑南豬血湯

 敷地にはホームなど駅施設の一部のほか、車両がそのまま保存。また、今ではほとんど見かけなくなった転車台もある。だが、楽しみにしていた夜市は休みだったため、ホテルの従業員に教えてもらったオススメの食堂で豚の血の塊が入った「卑南豬血湯」とお米で作ったうどんのような「米苔目」の人気地元グルメを実食。  いずれもあっさり系の胃に優しい味で、豬血湯は血の塊も食感は豆腐に近く臭みはない。米苔目はシロップをかけて甘味として提供する店も多いそうで、食事とスイーツどっちにも対応できる食材らしい。
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海沿いを走る台湾東南部はオーシャンビューの絶景路線
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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