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「日本人形に呪い殺されそうに…」150体以上の呪物を集める男が体験した“怪奇現象”に戦慄

10年一緒に暮らしたら自身が呪物に近い存在に

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呪物に近い人間だから彼らとの共生が叶うんです

――田中さんご自身に霊感のような超自然的な力が備わることはないのですか。 田中:呪物を集めるだけでは、力が手に入ることはありません。何人かの呪術師や霊媒師には「呪物が宿す力を見極められるよう修行したほうがいい」と助言されました。なんでも呪術師が一気にエネルギーを僕の体内に注入してくれるみたいです。修行期間も1週間くらいで終わるようなので、南米に行ってその力を得るのが今年の目標です。 ――運転免許の合宿より短期間ですね……。とはいえ、こんな邪悪な環境なのに、田中さんがまだ無事なのも不思議です。 田中:それが呪術師が言うには、僕はもうほぼ呪物に近い存在みたいです。例外はありますが、呪物の力が僕に向かうことは稀だから、彼らに囲まれても平気らしい。 ――自身がもう呪物……。田中さんはどんな呪物に分類されるのでしょう? 田中:人畜無害な精霊と言われたので、〝癒やし〟のパワーがあるのかな。あと、ある霊媒師に憑いている霊を見てもらったら、ほとんどの人は、指導霊や守護霊が憑いているんですが、僕の場合は低級霊でした。しかも、めちゃくちゃデカい毛虫(笑)。なんで毛虫かというと、毛虫界の風の噂で僕が面白いと話題になったからだそう。もうただの観客ですね。それでも毛虫が離れたら僕がつまらなくなった証しなので、それはそれで寂しい。毛虫に好かれるくらいの面白さは持ち続けたいですね。ちなみに、ここにある呪物は目にしたら呪われると言われているものも多い。皆さん、お気をつけてくださいね。 Toshiyuki Tanaka 1978年、兵庫県生まれ。オカルト系雑誌専門のイラストレーターと怪談・呪物蒐集家の顔を持つ。150体以上の呪物を所有。"最恐"怪談師決定戦「怪談王」2016優勝。’21年には「怪談最恐戦」で最恐位に輝く 取材・文/谷口伸仁 撮影/尾藤能暢
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