母が「末期がん」と宣告されて目の前が真っ暗に…それでも「心の健やかさ」を保つには
「この経験には意味がある」と思える
また、こんな状況で「なんとかなる」「なんとか生きて出られるだろう」などと楽観的に考えられる人も、あまりいないでしょう。それでも、このような状況下にあっても、「このつらい経験には意味がある」「この経験を少しでも意味のあるものにしよう」と思うことができる人たちはいました。
「この出来事には、何かの意味がある」と有意味感を高いレベルで感じることができる人たちです。有意味感の高い人は、「この経験には意味がある」と思うからこそ、「なんとかして先の展開を考えよう」「何ができるか考えよう」と把握可能感も高い状態を保てますし、それにともない「なんとかなると信じよう」「なんとかしよう」と処理可能感も高められるといえます。
有意味感が高い人は、成長意欲が高く、課題に果敢に取り組むことができる人といえます。有意味感をもつことによって、把握可能感や処理可能感につなげることができるのです。
<TEXT/舟木彩乃>
ストレスマネジメント専門家。企業人事部や病院勤務(精神科・心療内科)などを経て、現在、株式会社メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー)副社長。カウンセラーとして約1万人の相談に対応し、中央官庁のメンタルヘルス対策や県庁の研修にも携わる。著書に『「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある
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