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陸上自衛隊初の心理幹部が教える「強メンタル」のつくり方。感情の乱れを静める“DNA呼吸法”とは

3つの言葉とは…

「大丈夫(D)」、「何とかなる(N)」、「明らかにしよう、よく見よう(A)」の頭文字をとった最強のメンタルトレーニング法だ。 「この呼吸法はわざと難しくすることによって、自然と意識がDNA呼吸法に向くようにしています」 呼吸の回数は目安だが、まずはコツを摑むために5回を1セットとして最低一日40回は繰り返すべきだという。 「銃弾が飛び交う前線では新兵が普段通りに体を動かせないように、会社員も上司との衝突など強いストレスを感じると簡単な仕事すら手につかなくなる。自分を攻撃してくる存在が近くにあると、防御態勢に入るため、緊張が緊張を呼び急激に心身を消耗してしまうのです。そんなときは一度その場から離れ、DNA呼吸法を行う。それだけで強いメンタルを保てます」 睡眠とDNA呼吸法をうまく取り入れれば、何があってもうつに陥らないハガネの強メンタルが手に入るのだ。

感情の乱れを静めるDNA呼吸法

●第一段階「姿勢」
[強メンタル]を育てる方法

感情の乱れを静めるDNA呼吸法 第一段階「姿勢」

①椅子に座ってお辞儀の姿勢に。骨盤から折るイメージで、上半身を前に倒していこう ②頭が引っ張られるような意識で背骨を伸ばし、上半身を起こしていき、体は脱力させる ③背骨を前後左右に揺らすように動かしながら、頭の重心が安定する位置を探す ④背骨の真上に頭をのせて丹田に重みを感じよう。筋肉に力が入ってない状態を心がける 椅子に座り姿勢をつくる。体の重心を感じるには集中力が必要。姿勢をとるだけでストレスの原因に向いた意識を忘れることができそうだ。頭の中で骨盤から背骨がしっかりと立っているイメージを浮かべることが大切だ。 ●第二段階「呼吸法」
[強メンタル]を育てる方法

感情の乱れを静めるDNA呼吸法 第二段階「呼吸法」

①ため息をつくように息を吐く。「大丈夫(D)」と心で唱えるだけでもよい ②さらに「何とかなる(N)」と何度かつぶやくようにして、6秒ほどかけて息を吐く ③最後は「明らかにしよう(A)」とつぶやき、完全に息を吐いたらお尻の穴を締める やり方は少しくらい違っても大丈夫。目安は5セットだが、時間がないときは1セットでもやることが大事だ。「集中しやすいようにあえて複雑にしています。アレンジしてOK。吐くほうを長く意識するのがコツです」(下園氏) 【メンタルレスキュー協会理事長・下園壮太氏】 元・陸上自衛隊衛生学校心理教官として多くのカウンセリングを行う。『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』(サンマーク出版)など著書多数
[強メンタル]を育てる方法

下園壮太氏

取材・文/週刊SPA!編集部 ※1月9日発売の週刊SPA!特集「[強メンタル]を育てる方法」より
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週刊SPA!1/16・23合併号(1/9発売)

表紙の人/ 似鳥沙也加

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