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新橋駅前の「名物ビル」が消滅寸前…老朽化が進み営業は限界。再開発で“高層タワー”の計画も

“新橋らしさ”は消したくない

[せんべろ街が消える]の大問題

写真右から、ニュー新橋ビル管理組合の田中氏、同ビル商店連合会の長尾氏、港区商店会連合会の富成氏

「50年以上も経過したビルで商売を続けていくには、設備的に限界が近づいています。ただ長い年月を経たからこその昭和感やレトロな“新橋らしさ”は消したくない」  古き良きものを残しつつも、「何もしなければ麻布台ヒルズなど再開発が進む他エリアに後れを取り負けてしまう。新規顧客を呼び込むためには、新しい取り組みが必要」とニュー新橋ビル商店連合会の長尾氏は変革を口にする。

“せんべろ街”のような雰囲気を残す再開発を

「飲食店をはじめ、ホテルや病院などが入った32階と35階建てのツインタワーを建設予定。その中には“せんべろ街”のような雰囲気を残そうと考えている」
[せんべろ街が消える]の大問題

ニュー新橋ビルの2階はアジア系マッサージ店が大量に出店しているのも特徴だ

 西口と並行して新橋駅前ビル1・2号館をメインに東口の再開発計画があり、進展時は「新橋駅の回遊性を高めていきたい」と長尾氏は言う。  危機感と希望を持ちながら再開発の険しい道のりは続く。 取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/杉原洋平 図版/松崎芳則(ミューズグラフィック)
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