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2024年冬ドラマ「コア視聴率」BEST10。二階堂ふみ主演作は7位、クドカン脚本は2位

医師並みの看護助手が奮闘

となりのナースエイド

「となりのナースエイド」公式ホームページより

 コアの4位は日本テレビ『となりのナースエイド』(水曜午後10時、同24日の第3回)の2・9%だ。個人全体は4・5%で2位川栄李奈(28)が演じる主人公のナースエイド(看護助手)が手術室に入ったり、医師並みの医学意識があったり、リアリティに欠ける部分があるが、主人公の奮闘が明るくコミカルに描かれているため、若い層を中心に幅広く観られている。

人気韓国ドラマのパクリ説に異議

厨房のありす

「厨房のありす」公式ホームページより

 5位は日本テレビ『厨房のありす』(日曜午後10時30分、同28日の第2話)の2・6%個人全体は10位だ。40代以下にはウケているが、50代以上はあまり観ていない。放送が日曜日の遅い時間であるのが一因だろう。  主人公は門脇麦(31)が演じる自閉スペクトラム症の天才料理人。これまでのドラマはハンデのある主人公を不幸な人と描きがちだったが、このドラマは違う。主人公の自閉スペクトラム症を本人の個性と捉えている。そこが人気の理由の1つではないか。  主人公が自閉スペクトラム症の天才であるため、主人公がやはり同症の天才弁護士という設定の韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のパクリと指摘する声がある。だが、設定の一部が似ているだけであり、パクリは言い過ぎだろう。  今はドラマの国際見本市などがあるため、パクリなどやったら、たちまちバレる。高額の賠償金を要求される。また、このドラマがパクリだったら、刑事ドラマや医療ドラマはほとんどが過去の作品のパクリである。
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6位、7位は恋愛ドラマ
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放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員

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