「テルマリウム製」サウナ&ベッドが、ビジネスマンを古代ローマ入浴に誘う!【ミスSPA!2022 峰尾こずえ/ベストサウナVol.9】
週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2022」たちによる、連載「ベストサウナ」。第9回は『オアシスサウナ アスティル』をレポートする。
●今回のサウナー・ミスSPA!2022 峰尾こずえちゃん
長野県生まれ。グラビアを中心に活動中。公式X(@kozurin69)
’03年7月1日創業。今年で21年目、新橋の老舗サウナが「オアシスサウナ アスティル」だ。食事処にリクライニングスペース、ボディケアやアカスリなどを備える総面積1576.18㎡の大型サウナ施設として、長きにわたり近隣のビジネスマンたちを癒やしてきた。
創業当時は、大ぶりの対流ストーブが鎮座するフィンランドスタイルのサウナはまだ珍しく、「日本にない新しいものを」という当時の社長の考えで始まった。テルマリウム(低温スチームサウナ)に代表されるように、どことなく浴室全体に古代ローマ風の趣が感じられるのもそのためだ。
さらに、今では当たり前になっているオートロウリュを日本で初めて採用したのもここアスティルと言われている。ドライサウナ前には「日本初のウォーターセレモニー」の看板が設置され、「心地よい熱気と蒸気(リョウリュウ)」の文言。今はなき横須賀のサウナ「サウナトーホー」でも、ロウリュのことをそう呼んでいたが、いずれにせよ現代サウナブーム以前からの歴史が感じられる。
●Point:オートロウリュのパフォーマンスは、約15分おきに1回実施!
ドライサウナは設定約80℃とマイルドだが、ねっとりとまとわりつくような湿度感が特徴的。約15分ごとのオートロウリュは、光のパフォーマンスとともに水が落ち、サウナ室にさらなる潤いをもたらす。これも、独自に開発設計して造られた設備だという。
水風呂は年配者の健康を考えて、約15℃のちょうどいい温度。それでも、混み合う時間に温度が上がらないよう、2機のチラー(冷却装置)を循環させて冷たさを保っている。頭上から滝が流れるようなデザインも面白くて、とても気持ちいい。
外気浴スペースがない代わりにテルマーベッドが人気。タイル製ながら内部に温水管が通り、じんわり温かく寝落ちしてしまうサウナーも少なくない。
受付スタッフはスーツ姿で礼儀正しく、古い建物ながら常に清潔感に溢れている。大晦日と三が日の4日間しかない休日は、すべて施設のメンテナンスに充てられ、設備の管理も一切の抜かりがない。不定期開催の熱波サービスのほか、2か月サイクルで常に新しいキャンペーンを行うなど、とにかくアスティルはホスピタリティが素晴らしい。近隣も含めて新たなサウナが続々と誕生しているが、未体験の方にはぜひ一度は足を運んでもらいたい施設である。
<取材・文/森野広明 撮影/三橋直人>
「テルマリウム製」サウナ&ベッドが、ビジネスマンを古代ローマ入浴に誘う!
創業20年・新橋の老舗オアシス
<取材・文/森野広明 撮影/三橋直人>
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