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生活保護家庭から東大に現役合格したけど学費が払えず…「もっと働けと言われるのはつらい」

「もっと働け」の声がつらい

「もっと働け」がつらい 決して少なくない労働時間ですが、周囲からは「もっと働け」と厳しい言葉をかけられることもあるそうです。 「僕は大学院で研究者になるための勉強がしたい。いまも毎週同期と集まって一日がかりの勉強会を開催しています。その日はもちろん、発表準備や予習復習の時間を考えると、これ以上働く日を増やすことはできません。勉強を頑張りたくて大学に入ったのに『もっと働け』と言われるのはつらい」  彼の本懐は勉強で一旗揚げ、研究者になることです。しかし、稼いでいる額がギリギリなので、最近では仕事を優先せざるを得ず、勉強がおざなりになっていると語ります。本来の目的がおろそかになっている現状に迷いも生じるそうです。 「ストレートで大学院に進学する予定でしたが、一度就職することも考え始めました。これ以上不安定な生活を続けていけるか、自信がありません。  ただ、労働に追われる日々になったら、今と同じレベルまで勉学を磨きなおせる確証もない。生活保護の家庭から頑張ってきたけど、結局お金の問題で夢をあきらめざるを得ないのは本当に悔しいです」  大学院入試が学部入試より簡単だと考える人もいるようですが、こと東大に限ってそれはあり得ません。彼の選考する学科では30人が受験して2、3人しか合格できないような狭き門です。  本来大学は研究機関であるべきで、そこから大学院に進学希望を出す学生は、大学の設立目的を果たした希望となる存在のはずです。しかし、現状は大学側の采配が大学院進学希望者を絶望させています。研究者をおろそかにする国に未来はあるのでしょうか。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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