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「一日中、家でゴロゴロ」は逆に疲れる!やってはいけない休日の行動7つ

【NG行動③】栄養ドリンクを飲む

瞬間的な疲労回復に、栄養ドリンクのお世話になっている人は多いはず。 だが、睡眠専門医の渥美正彦氏は懐疑的だ。 「栄養ドリンクやエナジードリンクは、名前が良くない。カフェインで眠気が治まっているだけで、疲労はなくなっていません。眠気覚ましなら、コーヒーやコーラを飲むのと変わりません。それにカフェインが欲しくなるのは、体が休養を求めているサインの可能性も。15分ほどの仮眠を取ったほうがいいでしょう」 サプリに疲労回復を期待するのも避けたほうがいい。 「サプリは本来、毒にも薬にもならないもの。何らかの劇的な効果があるならば、それは薬になってしまいますから。サプリで得られる疲労回復は、プラシーボ効果でしょう」 【まとめ】飲む前にまずは15分ほど仮眠を

【NG行動④】夜のサウナで整う

サウナ、水風呂、外気から睡眠……これぞ疲労回復の黄金パターンと思いきや、「極熱サウナは体に負担しかありません。特に副交感神経が優位になっている夜は、高温サウナで体と脳を正常な状態に保つために自律神経がフル稼働し、ますます疲弊します」(片野氏) 出たあとの心地よい睡眠も、「ただ疲れたあとの寝落ち」と一刀両断だ。 【まとめ】整い=疲労。回復にはぬる湯

【NG行動⑤】スタミナ食を摂る

焼き肉、鰻、ニンニク山盛りのラーメンなど、疲れた時こそパンチのあるスタミナ食を求めたくなるが? 「過食は脳を騙すマスキングによるストレス解消行動で、寿命を縮めることがわかっています。アンチエイジングの観点からも、腹八分目が体にいいことは科学的に立証済み。味の濃いものは塩分過多になる点でも体に負担です」(片野氏) 【まとめ】味の濃い食事は体の負担が増加

【NG行動⑥】CBD(大麻由来成分) を摂取

リラックス効果やストレス緩和効果があるとして、CBDが含まれているクッキーなどが注目されている。 「CBDは、大麻由来成分から精神的な作用がある物質を取り除いたもの。海外研究ではCBDが睡眠にいいという報告もありますが、日本人にはまだ効果や副作用についての臨床治験がなく、気軽な気持ちで使用するのは危険です」(渥美氏) 【まとめ】服用は日本での治験終了を待て

【NG行動⑦】ご褒美〇〇

酒は百薬の長、糖分は疲れた体によし、といった“ご褒美”を疲労回復に繫げがちだが、渥美氏は「注意が必要だ」と指摘する。 「近年、アルコールの健康効果はほとんど否定されています。甘いものも血糖値の急上昇を招き、睡眠の質を下げてしまう可能性があります。いずれも摂取するのであれば、量を考えて日中にすべきです」 何かと理由をつけた“ご褒美”摂取も要注意だ。 「アルコールや糖分は依存性が高い。食べたり、飲んだりすると快感ホルモンのドーパミンが分泌され、幸福感を抱くかもしれませんが、依存物質が追加の依存物質を呼んでいるだけですから。正真正銘、たまのご褒美であればいいですが、習慣化するのはやめましょう」 【まとめ】ご褒美は日中に。適量に配慮せよ 土日で回復する[最強の休息法]
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休養の常識を疑い、見直す
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