エンタメ

業界人が語る「見たい/見たくない」秋ドラマ6選。「魅力が発揮されていない」主演女優も

海外方式のライターチームが手掛ける『3000万』

 また、恋愛映画やネットドラマを手掛ける30代の若手脚本家・C氏が脚本家目線で語ってくれた。 「一番注目しているのは、安達祐実さんが主演を務める『3000万』(NHK、土曜午後10時~)です。あることをきっかけに現金3000万円を手にした家族の波乱万丈な顛末を描いていくのですが、全く先の読めない展開になっており、近年稀にみるハラハラするドラマです。  同作は、NHKが立ち上げた脚本開発に特化したライター集団に所属する4人の脚本家による共作だそうで、海外では主流の共同脚本を採用しているチャレンジングなところも面白い点です。  どうしても設定がうまい、セリフがうまい、キャラクター像を作るのがうまいなど、脚本家によって長所と短所はあるので、そこを補い合えているドラマだと感じます。最終回まで楽しみです」

要素を詰め込みすぎた『3年C組は不倫してます。』

3年C組は不倫してます。 C氏は序盤話で脱落してしまい、「もう見ない」と決めたドラマも教えてくれた。 「深夜枠の『3年C組は不倫してます。』(日本テレビ系、火曜深夜0時24分~)は2話で見るのをやめてしまいました……。  “18歳成人”の実施に伴い、親の同意なく結婚できるようになった高校生たちによる学園ものと不倫サスペンスを掛け合わせた作品ですが、とにかく要素が多すぎる。何を楽しんでよいのか分からないです。  キュンとする初恋シーンもあれば、高校生同士の不倫やパパ活などのドロドロしたシーン、ミステリー的な展開もあり、頭が混乱しましたね。とにかくヒットするジャンルを詰め込みすぎた印象で、深く感情移入できなかったです。若い視聴者には刺さるのかもしれませんが……」  ここまで、事前情報や序盤回を見た時点での業界人が推す作品と評価の低い作品を挙げてきたが、テレビドラマは見てみないと分からないモノ――。業界人の声を参考にしつつ、できれば自分の目で見るべきか否かを判断してほしい。 <ライター/木田トウセイ>
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ