更新日:2024年11月17日 17:38
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サイゼリヤ「若鶏のディアボラ風」(500円)が“ミシュラン級にうまい”と評価できる理由

1つ星 サイゼリヤ「若鶏のディアボラ風」500円

サイゼリヤ「若鶏のディアボラ風」(2022年撮影、2024年現在は盛り付けが若干異なる)

鉄板の上にのせられたチキンステーキ。これがなんと1皿500円という破格であります。そうでありながら、注文すると「焼き時間かかかります」といわれるぐらい、きちんとした調理を行っている模様。チキンの美味しさはもちろん、サイゼリアオリジナルの野菜ペースト&ガルムソースと相まって、思わず頭の中で「うまい!」といってしまう一皿となっています。 サイゼリヤといえば、すでに「美味しい」と、評価が高いファミレスとして有名でありますが、その中から私は「若鶏のディアボラ風」を選んだ次第であります。 イタリア直輸入のデザートや、エスカルゴなど、ファミレスとしてはびっくりする内容を提供しているサイゼリヤでありますが、「若鶏のディアボラ風」は、調理の手間がかかっているのにもかかわらず、提供される商品のばらつきがない(ハズレ料理が提供されない)という点が素晴らしいと思っています。 サイゼリヤの料理は、サラダ、フォッカチオなども素晴らしく、またデザートの一部もイタリア直輸入というこだわりよう。それでいて、1品500円程度といった価格帯であるため、「前菜⇒スープ⇒パスタ⇒メイン⇒デザート」というコース仕立てにしても2000円でお釣りが来るほど。それでいて、料理の質は高く、食べて「うまい!」と言いたくなるものが多いといえます。 さらに、エクストラバージンのオリーブオイルもかけ放題。たった150円のフォッカチオをオリーブオイルにじゃぶじゃぶつけて食べられる店がそこら中にある(東京都内の場合)というのは、世界的にも稀だといえるでしょう。 サイゼリヤの凄さは、既に有名でありますが、下手な高級レストランよりも「実は美味しい」という意見があるほど。私もそれに同意します。 ただ、料理を低価格で提供するためか、店内の作りがロイヤルホストと比べるとチープなのが若干残念なところ。「ホテルラウンジ並の内装で、料理がサイゼリヤ」というお店があったならば、コースが3980円ぐらいだったとしても「ぜひ行きたい」と思うことでしょう。

ビブグルマン:ガスト「カキフライ和膳」990円(一部店舗は1090円)

ガストの広島県産カキフライ

ガストの広島県産カキフライ

最後に紹介するのは、ガストのカキフライであります。これは、冬の時期になるとガストに出てくるメニューなのですが、現在は「和膳(セット)のみ」となっているようです。かつては、カキフライ単品でも注文でき、私はそれを好んで食べていたため、単品がなくなってしまったのは残念であります。 さて、ガストのカキフライのいいところは、なんといっても「広島県産」という点です。他のファミレスの場合、外国産カキを使っている場合があるのですが、私が知る限りでは2017年時点でガストは「広島県産カキフライ」を提供していたといえます。 ちなみに、ガストはすかいらーくグループでありますが、上級ブランドとして「ジョナサン」が存在。上級なジョナサンだけでなく、ガストのカキフライにも「広島県産」となっているのが乙であります。 なお、ジョナサンにもカキフライは存在。ただ、ガストとジョナサンとでは、同じカキフライでも付け合せが異なります。私が、あえてガストのカキフライを選定したのは、シンプルな付け合せとソースが好きだからです。 揚げたてのジューシーなカキフライをタルタルソースと中濃ソースで食べるのが美味しいのですが、この「中濃ソース」という組み合わせが良いのです。 カキフライといえば、タルタルソースで食べるというのが美味しいとなりそうですが、ガストのカキフライは、中濃ソースをどっぷりつけてタルタルソースもつけてレモンもかけるという、ジャンクな食べ方がたまりません。 ただし、この記事の写真を撮るためにガストへ行ったところ、ハズレ料理が提供されてしまった点が残念でした。夜の忙しい時間帯だったこともあってか、5個中3個のカキフライが「冷めている」という状態。なぜか2個だけは衣がカラッとして、中がジューシーだったのですが、そのクオリティのものを5個食べたいと思った次第であります。 私が、以前このカキフライを良く食べていた際は、コロナ前にガストが深夜営業をしていたときだったため、「ハズレ料理」にあう確率が低かったのだと思います。当時は、深夜客が少ない時間帯にファミレスで原稿を書くことが多かったのですが、24時間営業のガストで、小腹が空いたときに食べるこのカキフライがとても美味でした。 ロイヤルホストの「ワンポンドステーキ」(6,358円)、サイゼリヤの「若鶏のディアボラ風」(500円)、ガストの「カキフライ和膳」(990円)と、食べたら「うまい!」といえるファミレスの料理を紹介しましたが、これらは「ハズレ料理でないもの」に出会えれば、本当に美味しい一品だと思います。 昨今のグルメ界隈では、予約が取れないお店の需要が高いですが、私としては、そういったお店の「美味しさ」は「予約が取れない」ということに底上げされているような気がしてなりません。 実際、私も人の紹介でいくつも予約が取れないお店に行きましたが、そこで次回の予約を入れなかったのは私だけ、ということが何度もあったほどでした。(新規予約は困難だが、一度お店に行くと予約が取れるというシステムの人気店が多い) 予約困難店は「美味しいお店に違いない」と思われるようですが、私としてはそういったお店に行くぐらいであれば、実はロイヤルホストのワンポンドステーキを食べたいのであります。 <文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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