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銭湯で「露天風呂を占拠して騒ぐ」迷惑な若者客たち。“腕っぷしの強そうな客”に「お前ら周りを見ろ!」と一喝された結果…

サウナは大人気ゆえに問題行動も遭遇率高め

「銭湯に行くのはサウナに行くため!」という方も、読者の中には少なくないだろう。サウナは銭湯の設備でも特に人気が高く、街中の銭湯でも最新リノベサウナやオートロウリュ・ヴィヒタなどを見かける機会が多くなった。しかし、それゆえに内部で迷惑行為が頻発するのもサウナである。  一部の大型銭湯やスーパー銭湯を除けば、サウナの室内は基本的にコンパクトで、時にはいささか窮屈なものである。そのため混雑時はなるべく脚を広げず、まわりを圧迫しないような気遣いが求められるが、それに構わずダラリと大股を広げている客は珍しくない。  また、一部の銭湯ではサウナ室内に敷かれたサウナマットのほか、ウレタン製などの一人用小型マットをサウナ入り口に置いている。通常はこれをサウナ室内で尻に敷くべきなのだが、これを使い忘れてしまう客や、逆に一度使ったものをサウナ内に忘れていってしまう客は多い。  サウナ内で無用に汗を撒き散らされる場合も困る。ワイパーのように手で肌を強くぬぐう、汗だくのタオルを室内で絞るなどの行為に遭遇してしまった時、周りにいる人間の不快指数は計り知れない。私達が浴びたいのはサウナの熱気と癒しであって、迷惑客の汗気と体臭ではないのだ。  なお、ごく一部の銭湯では「サウナ内での性行為は厳禁!」という張り紙がされていることもあるが……。幸いにも筆者は、そうした場面にはまだ出くわしたことがない。

水風呂ダイビングで大波&大迷惑!

 サウナの次に入りたくなるのが、水風呂。水道水に近い温度のものから「キンキンに冷えてやがるっ・・・!」と唸りたくなるものまで温度設定は様々だが、サウナで火照った体を掛け水で洗い流してから、ゆっくり水風呂に浸かって冷却する心地よさと解放感は格別だ。  そんな水風呂で見かけるマナー違反といえば「サウナの汗を流さず入る」「水風呂内で泳ぐ、はしゃぐ」などが多い。なかでも数年前に遭遇した水風呂絡みのトラブルは、今なお強く記憶に残っている。  都内でも最大級と言われる台東区の某人気銭湯に行った時のこと。その銭湯はサウナと水風呂の規模も大きく、他店と比べて数倍の規模を誇っている。その水風呂も休日の最盛期にはたびたび満員御礼となるのだが、その時はたまたまスペースに余裕があった。  筆者も含め3〜4人が水風呂に浸かっている所で、突如として水風呂内に大きな水しぶきが発生!なんとひとりの客が、大きな水風呂をプール代わりにして思いっきり飛び込んだのである。近くにいた筆者も他の客も、大波が顔面直撃するわ、鼻まで水が入るわ、たまったものではない。  もちろん周り一同は大激怒。飛び込んだ客はしばらくヘラヘラと笑っていたが、数人から激しく叱責されて大人しくなり、無表情で去っていった。彼がその後も同じ店内で入浴を楽しめたかは不明だが、いくら水風呂が広いとはいえ、何故あんな愚行を犯したのか。今なお不可解である。
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脱衣所をビショ濡れにしたせいで喧嘩に発展
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東京都在住。2024年にフリーランスとして独立し、ライター業およびイラスト業で活動中。ライターとしては「Yahoo!ニュース」「macaroni」「All Aboutニュース」などの媒体で、東京都内の飲食店・美術館・博物館・イベント・ほか見所の紹介記事を執筆。プライベートでも都内歩きが趣味で、とりわけ週2〜3回の銭湯&サウナ通いが心のオアシス。好きなエリアは浅草〜上野近辺、池袋周辺、中野〜高円寺辺りなど。X(旧Twitter):@Dejavu_Raw
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