更新日:2025年01月30日 18:08
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セックス依存症に陥った男性が赤裸々告白する半生「セックスの際に、“豹変する”と女性から言われていました」

漫画を連載することで自分も救われる

診断されてから、1年半後に『セックス依存症になりました。』を連載することになったが、漫画を描くことは、自助グループ的な効果があるという。 「自助グループでは、依存症回復のための12ステップがあるのですが、その最後のステップは、“他の患者を救うこと”です。自助グループは、秘密が守られることが大前提なので、連載を開始してからは出ていません。だけど、子どもの頃からの夢だった漫画家になれ、自助グループで自分の漫画が読まれたり、アカウントを知ったりして連絡がくると自分自身が救われます」 自慰も含めた性行為を断つことを“性的シラフ”と呼ぶ。今、津島氏は、一回スリップしたものの“性的シラフ”を保って、5、6年になるという。依存症は、一度なってしまうと、完全に回復する日は来ない。一生、共存していかなければいけない病だ。1人でも多くの人が早期治療につながるためにも必要なことは、社会が依存症という病を知ることではないか。

『セックス依存症になりました。』(集英社)

<取材・文/田口ゆう>
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『セックス依存症になりました。』第1話はコチラ
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立教大学卒経済学部経営学科卒。「あいである広場」の編集長兼ライターとして、主に介護・障害福祉・医療・少数民族など、社会的マイノリティの当事者・支援者の取材記事を執筆。現在、介護・福祉メディアで連載や集英社オンラインに寄稿している。X(旧ツイッター):@Thepowerofdive1

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