仕事

清掃員が見た驚きの光景。ドアを開けると「まるで“夢の国”で」思わずホッコリ

オフィスビルなのに“畳とちゃぶ台”が…

ビニール手袋をして床面のタイルを拭く手 オフィスビルの清掃業務をしている鈴木智也さん(仮名・20代)。 「ゴミの回収や床のモップ掛け、窓ガラスの拭き掃除が主な作業で、早朝や深夜に清掃することもあります。オフィスにもかかわらず、畳にちゃぶ台が置かれていて、飲みかけの緑茶に読みかけの小説までありました。誰かの悪ふざけかと思いましたね」  鈴木さんは、「ここ、オフィスだよな……」と思いつつ、畳を丁寧に拭き、ちゃぶ台のほこりを払ったという。 「また、トイレ掃除のため個室のドアを開けると、折りたたみの椅子とデスク、ノートパソコンが置かれていたことがありました」  そこに利用者が現れ、「ここが一番集中できるんです」と真顔で話したのだとか。

屋上に置かれたバスタブには“アヒルの浮き輪”

「屋上に白いバスタブが置かれていたことがあります。バスタブの中には少量の水とアヒルの浮き輪が浮かんでいました」  後からわかったことだが、そこはドラマの撮影として使用され、アヒルの浮き輪は小道具の忘れ物だったことが判明。  他にも、ロビーのソファには大量のテディベアが並べられていたり、片方だけの靴下やイヤホンが見つかったり……。それらは、すべて忘れ物として記録し、所定の場所で管理することになった。 「清掃員として、日々予想外の光景に出くわしますが、仕事として冷静に対応するだけです」 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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