更新日:2025年02月20日 16:18
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小室圭さん母・佳代さんの自伝に戦慄。「こういう私でありたい」という願望で彩られた世界観…誰をターゲットに、なぜこの本は出版されたのか

「私がいなくなればいい」と思っていた佳代さんが自伝を出版

 書籍の後半では、マスコミに追われた日々や世間からのバッシングについて言及している。 「家から出るのが怖い。家に居るのも怖い。職場への通勤も怖い……」 「『いっそ、私がいなくなればいいのかもしれない』と、自分を否定する日々でした」  あくまで“被害者”という立ち位置であの頃を振り返る佳代さんだが、彼女を被害者として見てくれる人は少ないと思う。人はなにを言ったかではなく、なにをやったかで判断される。そして、彼女と関わった人たちが軒並み悲惨な目に遭っているという事実。これは、どうしても見過ごせない。  そもそも、「いっそ、私がいなくなればいいのかもしれない」と言っている人が静かにひっそり暮らそうとするのではなく、忘れられた頃にわざわざ自叙伝を出したのも不可解だ。本の内容と、再び注目を浴びようとしている行動が矛盾している。いい言い方をすると、佳代さんの計り知れない鋼のメンタルに敬服である。

誰をターゲットに、なぜこの本は出版されたのか?

『ブランニューデイ あたらしい日』(内外出版社)

『ブランニューデイ あたらしい日』(内外出版社)

 この本を読み終えた感想は、綺麗事に終始した内容だったということ。数々の疑惑については言及せず、「こういう私でありたい」という願望で彩られた半生が綴られていた。  それは自伝というより、印象操作を目的としたPR書籍でしかない。自伝と称しているのに、自分に関する核心の部分を語っていないのだ。この本は、いっそのことフィクションとして読んだほうがいいかもしれない。人々が一番知りたいことは書いていないのだから、どんな層をターゲットにしているのかも謎の本だ。 『ブランニューデイ あたらしい日』を発売した内外出版社のホームページを閲覧すると、この本をまったく宣伝していなくて驚く。あまり売る気がないように見えるのだ。主に自動車や釣り関係の雑誌を発行している同社が、どんなモチベーションでこの本を出したのかも謎だ。 <TEXT/寺西ジャジューカ>
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