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ホスト初日の売り上げが「4000万円」歌舞伎町で話題の“二刀流ホスト”を直撃「ホストをやる以上は日本一を目指したい」

体重を20キロ落とし、満を持してホストデビュー

ーーやると決めたからには、しっかりやろう!! と決意した後、ホストデビューに向けてどんな準備をしていったのでしょう。 夜野仁:まず、ダイエットをはじめました。社会人になってからは、太る一方で……。このままじゃホストになれないと思い、ランチのラーメンを蕎麦に変える、揚げ物は一切食べないといった感じで徹底的に食事制限をしました。 ーーストイック!! 運動もしたんですか? 夜野仁:ジムはもともと通っていましたが、ボディメイクという観点から磨きましたね。結果、4ヶ月で20キロダウン。15年ぶりに体重が60キロ台になりました。 ーーそして、晴れてホストデビューとなったわけですね。今は、税理士の仕事を終えてから、AIRグループの新店「ALL NOTORIOUS」に出ているかと思うのですが、どんな感じで働いているのですか? 夜野仁:税理士事務所での仕事が夜9時くらいに終わって10時頃に出勤。その後、0時~1時くらいまで働いています。週1〜2回くらいですね。税理士事務所と店と自宅がそれぞれ近場なのでなんとかやれてます。月曜日に出勤することが多いのですが、火曜日の朝はやっぱり体がきついなと感じることも……。

実際に働いてみてわかったことは…

ーーお客さんはどんな人が多いですか? 夜野仁:最初は、税理士として長年の付き合いがある取引先の社長さんや友人関連が多かったです。初月の売上げ8700万円という額を達成できたのはその方達のおかげです。その後は、お店で出会った女性のお客さんなど新規のお客さんも増えてきました。男性のお客さんばかりだった状況を経て、今はお客さんの男女比が男性6割、女性4割といったところです。 ーー実際にホストをしてみていかがでしたか? 夜野仁:もともと大変そうだなと思っていましたが、想像以上に大変でした。おしぼりの渡し方、お酒の配分、グラスの氷の個数といったお店のルールを覚えるのはもちろんのこと、一番すごいと思ったのは、会話をはじめとするお客さんに対する気遣いの部分です。それまでキャバクラやスナックでは接客される側。当たり前のように受け取っていましたが、プロの接客のさりげない気遣いが、こんなに大変ですごいものなんだと、自分が接客する側になって初めて気付かされました。
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初日の売り上げは4000万円。デビュー2ヶ月で1億5000万円に
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性風俗、女性問題、金融犯罪などを中心に取材・執筆するフリーライター。性とお金に対する欲望と向き合う人間のフィールドワークがテーマ。ショークラブダンサー等を経て、未婚で1児を出産後、結婚。3児の母。高齢者の性を取材・執筆した『ルポ 高齢者のセックス』(扶桑社)など著書多数。性の仕事に対する差別や偏見解消に取り組む一般社団法人siente代表。

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