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ホスト初日の売り上げが「4000万円」歌舞伎町で話題の“二刀流ホスト”を直撃「ホストをやる以上は日本一を目指したい」

初日の売り上げは4000万円。デビュー2ヶ月で1億5000万円に

ーー夜野さんが、一躍歌舞伎町で名前を上げたのは、初日の売り上げが「4000万円」だったから…ということはわかるのですが、一晩で売り上げた額なわけですよね。どうやったらそんな金額になるのでしょう? 夜野仁:1000万円くらい使ってくれている社長さんがいまして……。そのおかげで達成できました。 ーーやはりシャンパンをバンバン開けちゃうのでしょうか。 夜野仁:はい、そうですね。オリシャン(オリジナルシャンパン)をたくさん開けていただきました。ちなみに、僕のオリシャンは、顧問として長年の付き合いがある「バナナボーイ」という新宿2丁目にあるゲイバーのオーナーさんから仕入れたものなんです。パッケージには、そのゲイバーの方がバナナを食べている写真が入っているんです。そのシャンパンがホストクラブにズラッと並びました(笑)。 ーー売上げの記録がものすごいと聞きましたが、どれくらいだったのでしょう? 夜野仁:デビュー初月である2024年11月の売上げが8700万。11月、12月の2ヶ月での売上げは1億5000万円になりました。未経験での初月からの売上げ記録はホスト史上最速だとされています。

コンサルを武器に日本一のホストを目指す

夜野仁さん

ライバルのホストにはない、ならではの強みを活かして、日本一の座を狙う

ーーこれまでいわば真面目な人生を送ってきたのに、突如、ホストの仕事を始めたわけです。一体どこに向かっているのでしょうか。 夜野仁:周りからも、それよく言われますね(笑)。でも、ホストをやる以上は日本一を目指したいと思っています。トップになれたら引退します。 ーーそれは大変な目標ですね。他にライバルがいっぱいいますよね? 夜野仁:自分をホストとしてどう差別化していくかということは常に意識しています。実は僕、“ノンアルホスト”で席ではお酒を一切飲まないんです。かつ、コンプライアンスを重視しています。例えば、売り掛けを強要するようなことはまずなく、むしろ「お店に来るために無理をしないでくださいね」とすべての女性に言っています。ホスト業界には、僕から見ても本当に格好のいい男性、魅力的な男性がたくさんいます。業界としておもしろいし、決して害悪ではない。でも、今は売り掛け問題などで悪いイメージが先行しているので、少しでも良い方向に変えられたらと思っています。 また、接客面においては差別化に力を入れています。僕のお客さんは男女ともに経営者の方々が多いのですが、お客さんが「この金額を使っても損はないな」と思っていただける新しいホスト像を作りたいです。僕の強みは、経営者の方々にプラスになるような情報を提供できる点です。これまでには売上げを年間1億円伸ばした企業もあります。そういったコンサルをホストというお店の中でできる……これをウリにしていきたいと考えています。 ーーそのコンサルタント力は、税理士としての経験から得たものですか? 夜野仁:税理士として企業の財務を見させていただいていることはもちろん、僕自身、自分の税理士事務所やサイバーセキュリティの会社などの経営者だからこそ、様々な分野において経営戦略を立てられる力があると思います。 <取材・文/中山美里>
性風俗、女性問題、金融犯罪などを中心に取材・執筆するフリーライター。性とお金に対する欲望と向き合う人間のフィールドワークがテーマ。ショークラブダンサー等を経て、未婚で1児を出産後、結婚。3児の母。高齢者の性を取材・執筆した『ルポ 高齢者のセックス』(扶桑社)など著書多数。性の仕事に対する差別や偏見解消に取り組む一般社団法人siente代表。
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