更新日:2012年06月25日 14:40
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電車に書いてある「モハ」とか「クハ」って何?

電車

「モハ」とは?

 電車の車体に書かれている「モハE230-619」とか「クハE231-515」などの文字。何とも間が抜けたような音の「モハ」「クハ」だが、いったいどんな意味があるのだろうか? ホリプロのマネージャーでありながら、筋金入りの鉄道ファンとして知られる南田裕介氏に聞いた。 「これは電車の形式を記号化したもので、『クハ』なら『ク』と『ハ』、『モハ』なら『モ』と『ハ』に分けられます。まず、1文字目の『ク』は運転台付き電車(制御車)で、基本的には先頭車。『モ』は、運転台は付いていませんがモーターが付いている中間電動車です。“モーターのモ”と言われています」(南田氏) 「ク」は駆動制御車のクとかクルー(乗務員)のクなど、諸説あるという。  ほかにも、モーターも運転台もなくただ引っ張られる「サ」の車両などもある。モの車両に挟まれて“差し込まれる”ことから「サ」になったとか。 ク……運転台付き電車(制御車)で、基本的には先頭車 モ……運転台は付いていないが、モーターが付いている中間電動車 サ……モーターも運転台もなく、引っ張られる車両 クモ……運転台付きで、モーターも付いている制御電動車 「2文字目の『ハ』は等級について表していて、イロハのハ。もともとイは一等車、ロは二等車、ハは三等車でしたが、現在はイはなく、ロはグリーン車、ハは普通車の意味になっています」(南田氏) イ……一等車⇒使われてない ロ……二等車⇒グリーン車 ハ……三等車⇒普通車 「モハ」「クハ」に続くEはEAST(JR東日本のこと)で、中央の3桁は直流・交流などの「電気方式」について、通勤型・近郊型・特急型電車などの「種別」について、最後の3桁は「製造番号」について表しているそうだ。  ちなみに、「サ」はモーターがないため、比較的静かな車両。 「そのため、サハのうちモハに近い車両が、揺れや衝撃が小さく、比較的静かで乗り心地がいいのではないかなと思います」(南田氏)  まあそこまで考えて乗ることはないかもしれないが、こういったウンチクを知っていると、ちょっと電車に乗る楽しみが増えそうだ。 <取材・文/横山 薫>
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