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歌唱力までアップ!?お坊さんが提唱する「禅的柔軟」とは

佐々木奘堂住職

佐々木奘堂住職

 世に数多ある呼吸法を徹底的に追求。その結果、「ある型への意識、あるいは呼吸法を会得したという達成感や優越感などの囚われも超えて、真の自由に生きよう」と、独自の「禅的柔軟」を提唱し始めたのが臨済宗相国寺派天正寺の佐々木奘堂住職である。

 柔軟といってもストレッチをするわけではなく、意味するのは「無理やこだわりのない心の柔らかさ」なんだとか。

「どんな姿勢のときでも、くるぶしや股関節など本来動くところが自由に軽く動くようにしつつ、活き活きと大地を踏みしめているよう、常に目覚めていれば、自ずと呼吸も調う」というのがその主旨だ。

禅的柔軟

禅的柔軟が目指すのは心の柔軟であり、こだわりやしがらみのない自由な状態、すなわち「身心脱落」。「それを行じていくのが坐禅であり仏教」(佐々木住職)

 実践法はいたってシンプルで、坐るときはお尻、特に坐骨でしっかり床や椅子を踏みしめる。立ったり歩いたりするときは、足の裏、特にかかとでしっかり床や地面を踏みしめる。常にこれらを気をつけるだけで、人体力学上、腰骨が自然に立ち、自ずと最高の呼吸になるのだという。

「型にはめて直そうとしても、無理があります。『背筋をまっすぐ』などにこだわると、変に力が入ってしまいますよね。禅的柔軟により、姿勢はよくなり、血行が促進され健康にもいい。声も出るようになります。が、これらはあくまで、副次的な効果。生まれもった本来の力を信じ、それにまかせきって、全身全霊で生きていくのが根本なのです」

 なんだか話が壮大になってきたが、とりあえず実践実践。記者K(35歳・女)のガチガチに凝った首、肩、腰など、三十路の体の不具合に禅的柔軟は効くのか?

 とりあえず、移動中はかかとから足を下ろし、仕事場では同僚の目を気にしつつ「お尻をしっかりつけて、足を自然と下ろす」を続ける。案外とこの姿勢、楽。数日後、体がほぐれてきた、かも。歌唱力もアップするとのことで、試しにカラオケに行くと高得点!「禅的柔軟、極めたり!」との思いもよぎるが、この驕りが禅的にはNGなんだよな~。

【カラオケの得点】
Before 80.878点
After 82.870点

【CASE1】
椅子に坐るときは、どちらか片方に重心をかけて、ゴリゴリと当たる坐骨を確認。逆側も同様に坐骨を見つけたら、足に力を入れずにふんわりと坐る

【画像】はこちら⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=240386

禅的柔軟【CASE2】
仰向けになり足を頭のほうへ投げ出し、肩甲骨で体を支えつつ手や足はぶらぶらと自由に。このままでんぐり返りをして収まった坐位が自然な坐禅の姿勢

【画像】はこちら⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=240387

禅的柔軟【佐々木奘堂住職】
京都大学大学院で臨床心理学を学んだ後に出家。禅的柔軟をまとめた本が年内に出版予定。http://www.geocities.jp/tensho_ji/

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