「男の草食化」と「女のオス化」、原因は同じ
―[[女のオス化]が止まらない!]―
女性のオス化が進んでいる。仕事もバリバリこなし、職場やプライベートでの行動、物言いも男前になったのに加え、ヒゲが生えるなど身体のオス化を訴える女性も。そんな女の身体のオス化傾向と対策は?
ヒゲや抜け毛・薄毛、加齢臭など、女性の身体にさまざまな残念な変化をもたらす「オス化」。食い止めるためには、どうしたらいいのだろうか。「成城松村クリニック」の松村圭子院長に聞いた。
「オス化には、仕事などにおけるストレスが大きく影響していると思います。仕事のリズムや職場環境など、日本の社会はまだまだ男性向けですが、女性はそのなかで対等に仕事しなければいけない。さらに、家の中のことや子供のことなど、相変わらず女性が抱えていることが多いですから、ストレスの種類が多様化しているんです」
不規則な生活やストレスは、自律神経の乱れを引き起こす。しかも、女性ホルモンと自律神経は、非常に密接な関係があり、互いに影響を及ぼしやすい傾向にあるそうだ。
「自律神経は不規則を嫌いますので、生活リズムの乱れや、偏った食事などで、女性ホルモン自体のバランスも崩れてしまうんです」
しかも、不思議なのは、女性がストレスによって男性ホルモンが強くなる一方で、男性の場合は、それが逆になるということだ。
「男性にももともと少量の女性ホルモンがあるので、ストレスや不規則な生活などの影響でホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが減り、女性ホルモンが相対的に強くなります。男性の草食化と女性のオス化の原因は同じなんです」
男女ともに大切なのは、ストレスをためないこと、生活リズムを整えること、バランスのいい食事を摂ることなど。なかでもいちばん重要なのは「睡眠」だという。
「ただし、寝だめはしないこと。大切なのは何時間寝るかだけではなく、睡眠の質を高めること、生活のリズムを整えることです。どんなに夜更かししたときでも、朝起きる時間は一定にしましょう。すると、あまり夜更かしできなくなり、自然に寝られるようになりますよ」
また、現代人はPCやケータイを利用する機会が多いが、寝る前に使用すると脳が覚醒してしまうため、少なくとも寝る1時間前には使用をやめるべきという。
「自律神経を整えるためには、『体内時計をリセットすること』も大切です。まずは、朝の光を浴びること、朝食を取ることで、脳や身体の目覚めが良くなります。また、身体を動かして適度に疲れさせることで、睡眠の質が高くなります」
ところで、妻や彼女の「オス化」が気になっている男性もいると思うが、男性側ができることは何かあるのだろうか。
「パートナーは、思いやりと理解を持つことが大切です。家のこと、子供のことなど、抱えることが多すぎると『お母さん』になってしまいます。女性が定期的に『女』を意識できるように、パートナーが協力しましょう」
【松村圭子氏】
婦人科・美容皮膚科医。成城松村クリニック院長。雑誌やテレビで活躍中。著書に『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』(永岡書店)などがある
― [女のオス化]が止まらない!【3】 ―
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