赤信号で止まらない自転車を数えてみた!
車を運転していても歩行者として歩いていても、自転車にはヒヤリとさせられることが多い。ママチャリのおばさんが傍若無人なのは仕方ないとしても、若者は若者でケータイ見ながら運転してたり、わりと本格的な装備の人=安全意識の高そうな人でも交通ルールを無視して走ってるケースが結構ある。
ハッキリ言って、危ないし迷惑! でも、「そんなのは一部の人だけ」というご意見もあるだろう。そこで、自転車乗ってる人がどれだけ信号を守らないか、実地調査してみることにした。
場所は、東京・世田谷区内のとある交差点。そこそこ交通量のある片側一車線の道路Aと、商店街につながるやや狭い道路Bが交わる場所である。
真夏の日差しが照りつけるなか、観測スタート。さっそくママチャリのおばさんが、赤信号などまったく目に入らないかのように道路Bを横切っていく。ていうか、道路Bから出てくる車がいなければ、道路A側の赤信号はみんな基本無視という感じ。イカしたロードレーサーに乗った兄ちゃんも、マウンテンバイクの小学生も、一応左右をうかがったりはするものの、ほとんど止まることはない。信号が黄色から赤に変わって右折車が曲がり始めているのに、その前方を平気で直進していくおばさんもいたけど、それで事故になっても車の側が悪者にされるんだから、ドライバーは気を使うよなあ。
わりと多かったのが、道路Aを走ってきて進行方向の信号が赤なのを見て、図1のように青信号側の横断歩道を渡るかに見せかけて、斜めに横切っていってしまうパターン。本人的には信号守ったつもりかもしれないけど、思いっきり信号無視ですから!
一方、道路B側が赤信号のときは、道路Aを車がブンブン走っているわけで、さすがに強引に横切ることはない。が、一旦は停止しながら車の流れが途切れた隙に渡っちゃう不届き者はやっぱりいた。
そんなこんなで、1時間……のつもりが熱射病になりそうだったので30分で観測終了。
結果は、赤信号で止まった自転車20台、止まらなかった自転車、なんと36台! ダブルスコアには届かなかったが、信号を守らない自転車が多数派であることは間違いない。
日本の道路が自転車のことを考えた設計になってないという面はある。が、だからといって最低限の交通ルールも守らないのはいかがなものか。自転車乗りのみなさん、せめて信号ぐらいは守らないと、ドライバーや歩行者から嫌われるばっかりですよ。
取材・文/新保信長
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