世界最速レベル・625馬力のスーパーカーの乗り心地は?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)大試乗会から今年もお声がかかった本誌取材班。目玉はなんといっても、あのマクラーレンが手掛けた市販車「MP4-12C」。人気車種ゆえ、試乗枠は抽選でしたが、数多の自動車専門誌を退けて当選! 我々、貧乏人には一生縁がない雲上界の超絶スーパーカーを運転することができ、至福の時間を過ごしました!
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu
⇒【前編】はコチラ
◆シロート3人が2790万円のスーパーカーに乗ってみた!【後編】
では、本誌シロート衆は、世界最速レベル・625馬力のスーパーカーに乗ってどのように感じたのか? まずは前担当の副編Tから。
T「雨だったこともあり、怖くてちっとも踏み込めませんでした。まあ飛ばせたにせよ、すごく速かったです程度の感想しかないと思いますが」
シロートにいいものを食わせても「おいし~い!」としか言えないのと同じである。
T「ただ、全体の印象は、ファンサービスが足りないという感じです。プロ野球でいうと元ロッテの小坂みたいな感じでしょうかね。その点、ちらっと覗いたフェラーリの室内は、ゴージャスで素敵でした。さすが、金持ちの気持ちがよくわかっていると思いました」
元ロッテの小坂! スマン、知りません。次、前々担当のA。
A「雨で、625馬力のドッカンぶりも、カーボンモノコックボディもエアブレーキの性能もなーんにもわからなかったけど、一生縁がないと思ってたマクラーレンに乗れて幸せでした! 帰路、MJさんのフェラーリの助手席で、マクラーレンとは対照的な官能サウンドに昇天しました。マクラーレンが自動車技術の頂点なら、フェラーリは自動車芸術の頂点ですかね」
実に的を射ている。速さのマクラーレン、官能のフェラーリなのだ。最後に、祖母の通夜よりマクラーレンを選んだ現担当K。
K「前乗ったMJさんのカウンタックより運転しやすかったです」
それは当たり前。
K「フェラーリと比べると高級感がないです。マクラーレンのほうが運転マニア向けですかね?」
それはその通り。
K「ドアを開けるとき、ヘンなところを撫でる仕組みですけど、あれはスケベおやじがお姉さんのお尻を触ってるみたいでした」
シロートをスーパーカーに乗せても、この程度の感想しか出ないということがよくわかりました! 以上報告終わり!
【結論】
ドライ路面でマクラーレンのアクセルを床まで踏み込み8500回転までブチ回すと、ドッカンターボの超絶加速Gが立ち上がり一発で車酔いします。フェラーリはひたすら気持ち良くなるのでそこが最大の違いですネ!
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