更新日:2017年11月27日 23:24

世界最速レベル・625馬力のスーパーカーの乗り心地は?

毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)大試乗会から今年もお声がかかった本誌取材班。目玉はなんといっても、あのマクラーレンが手掛けた市販車「MP4-12C」。人気車種ゆえ、試乗枠は抽選でしたが、数多の自動車専門誌を退けて当選! 我々、貧乏人には一生縁がない雲上界の超絶スーパーカーを運転することができ、至福の時間を過ごしました!
マクラーレン

何はともあれ、憧れのマクラーレンを運転できて幸せでした。天国に旅立ったおばあちゃんもきっと許してくれると思います(K)

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu ⇒【前編】はコチラ ◆シロート3人が2790万円のスーパーカーに乗ってみた!【後編】  では、本誌シロート衆は、世界最速レベル・625馬力のスーパーカーに乗ってどのように感じたのか? まずは前担当の副編Tから。 T「雨だったこともあり、怖くてちっとも踏み込めませんでした。まあ飛ばせたにせよ、すごく速かったです程度の感想しかないと思いますが」  シロートにいいものを食わせても「おいし~い!」としか言えないのと同じである。 T「ただ、全体の印象は、ファンサービスが足りないという感じです。プロ野球でいうと元ロッテの小坂みたいな感じでしょうかね。その点、ちらっと覗いたフェラーリの室内は、ゴージャスで素敵でした。さすが、金持ちの気持ちがよくわかっていると思いました」  元ロッテの小坂! スマン、知りません。次、前々担当のA。 A「雨で、625馬力のドッカンぶりも、カーボンモノコックボディもエアブレーキの性能もなーんにもわからなかったけど、一生縁がないと思ってたマクラーレンに乗れて幸せでした! 帰路、MJさんのフェラーリの助手席で、マクラーレンとは対照的な官能サウンドに昇天しました。マクラーレンが自動車技術の頂点なら、フェラーリは自動車芸術の頂点ですかね」  実に的を射ている。速さのマクラーレン、官能のフェラーリなのだ。最後に、祖母の通夜よりマクラーレンを選んだ現担当K。 K「前乗ったMJさんのカウンタックより運転しやすかったです」  それは当たり前。 K「フェラーリと比べると高級感がないです。マクラーレンのほうが運転マニア向けですかね?」  それはその通り。 K「ドアを開けるとき、ヘンなところを撫でる仕組みですけど、あれはスケベおやじがお姉さんのお尻を触ってるみたいでした」  シロートをスーパーカーに乗せても、この程度の感想しか出ないということがよくわかりました! 以上報告終わり! 【結論】 ドライ路面でマクラーレンのアクセルを床まで踏み込み8500回転までブチ回すと、ドッカンターボの超絶加速Gが立ち上がり一発で車酔いします。フェラーリはひたすら気持ち良くなるのでそこが最大の違いですネ!
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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