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アベノミクスで新築住宅に手抜き工事が横行している!?

新築住宅

※写真はイメージ。本文とは関係ありません

 ’14年の消費税増税が決まり、本格的な駆け込み需要への期待が集まっている。なかでも、住宅業界は「アベノミクスで住宅価格が高騰。買うなら今でしょっ!」「新築マンション売り切れ間近」と消費者を煽り、各メディアも新築マンションや一戸建て住宅を見学に訪れる人の群れなどを報じている。  しかし、一方でこうした住宅購入ブームに対し「私なら今の時期、絶対に家を買いませんね」というのは、住宅に必要な建材を卸している業者のAさんだ。消費税が上がる前に購入しておいてもいいものだが、一体どういうことなのだろうか。 「私はいろいろな建築業者と取引をしていますが、2011年に発生した震災復興に伴い、職人さんたちはみな被災地に行って慢性的な人手不足の状態がずっと続いているんですよ。そこに、アベノミクスで住宅需要が上昇して、住宅メーカーから依頼が殺到したそうです」  本来であれば、これまで長い不況下にあった建築業者からすれば、嬉しい悲鳴のはず。しかし、実情は違う。 「人手不足のために、職人の人件費は高騰。でも、住宅販売業者は決して外注費を上乗せしてくれるわけではない。そこで、業者としては、能力が低い若い職人でも使わざるを得ない状況が生まれているんです。結果、手抜き工事になりかねない状況。そんな不安な物件、数千万も払って買えますか? 私なら買いませんよ」(前出・Aさん)  住宅販売業者の中には「手抜きでも何でもいいから、納期に間に合わせてくれ」と、下請け業者を煽るところもあるとか。千載一遇のチャンスとばかりに売りたい販売業者。そのために手抜き工事をせざるを得ない建築業者。だが、一番のババを引くのは、購入した消費者であるのは言うまでもない。 <取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>
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