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袴田事件だけではない、警察の「犯罪でっち上げ」

「袴田事件」で死刑が確定していた袴田巌氏の再審が3月27日に認められ、逮捕から48年ぶりに釈放された。DNA鑑定などによると冤罪の可能性が高いようだが、こうした冤罪の可能性が疑われる事例は枚挙に暇がない。

◆白バイに衝突されたのに、“轢いた側”にされ実刑1年4月!

合成された「証拠写真」

スリップ痕には「タイヤの溝やゴムの痕跡がなく、液体などで人為的に偽造したものと疑わざるを得ない」と専門家も結論づけた他、右上の野次馬には足の部分がないなど出来の悪いコラのような修正痕が

「まさか警察がウソをつくなんて、以前は思いもしませんでした……」

 元バス運転手の片岡晴彦氏(59歳)はため息をついた。

「あれは忘れもしない、8年前の3月3日のことです。私は遠足帰りの中学生22人を乗せたスクールバスを運転していました。そこへ白バイがものすごいスピードで衝突してきて、私と家族は冤罪という地獄に突き落とされたのです」

 ’06年、高知県春野町の国道でスクールバスと高知県警交通機動隊の白バイとの事故が発生。白バイ隊員は死亡し、片岡氏は業務上過失致死で高知地検に起訴され、高知地裁・同高裁ともに有罪判決。最高裁に上告したが棄却され、’08年10月、禁固1年4月の実刑に処せられた。しかし、片岡氏は「これは冤罪だ」と訴え、出所後に裁判のやり直しを求めている。

「事故の瞬間、バスは右折待ちのため一時停止ししていたんです。ところが、県警や地検は『白バイは時速60kmの法定速度で走っていたが、バスが安全確認を怠って急に車道へ飛び出し、白バイをはねた』と主張しました。バスに乗車していた生徒さんの『止まっていたバスに、猛スピードで白バイが突っ込んできた』という事情聴取での証言や、事故当時にバスの後ろで車を運転していた校長先生の証言、白バイの後ろで運転していた第三者の目撃証言も法廷ではすべて無視されました」

 4月15日発売の週刊SPA!「警察はこうして事件をでっち上げる!」では、さらに片岡氏を絶望へと突き落とした、「証拠写真」についても触れている。これはなんと、元科学警察研究所顧問も務めた専門家も「人為的に偽造されたものとしか思えない」とまで結論づけたものだという。

 こうした事実を受けてもなお、高知県警は、本誌の取材に「有罪の確定が、適切な捜査だったということを正当に評価している」と回答している。

 袴田事件などでも明らかになる自白強要や証拠捏造の数々。冤罪は決して他人事ではなく、誰にでも起こりうることなのだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>

週刊SPA!4/22号(4/15発売)

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