「埼京線の先頭車両で触ってください」痴漢プレイ待ち合わせ掲示板の書き込みを追う
もしも自分に痴漢の疑いがかけられてしまったら……。相手の証言のみで有罪になる可能性が高いともいわれている。その場合、地位や名誉に信頼など、すべてを失い人生は一気に急降下。本当に触ったのかはさておき、線路に飛び降りてまで逃走する人がいるくらいだ。
テレビのワイドショーでは「逃げるということは触ったと認めるようなものですね」などと、のんきなことを言う男性コメンテーターもなかにはいるが、捕まった時点で一巻の終わりということは、もはや周知の事実である。
では、ネット上に存在する“痴漢プレイ待ち合せ掲示板”をご存知だろうか? 痴漢前線大混乱の日本において、お互い同意のうえで“痴漢プレイ”を楽しんでいる変態たちもいるのである。そう、本当に大混乱状態なのだ。
今回は、“痴漢が多い”とされている埼京線で繰り広げられた、触りたい人と触られたい人の熾烈なバトルを追跡リポート!
私は普段、アングラなカルチャーをテーマに執筆しているライターだ。怪しげなサイトに惹かれてしまう習性がある。“痴漢プレイ待ち合せ掲示板”の存在は知っていたが、書き込み内容の真偽については半信半疑、都市伝説ぐらいの認識だった。
しかし、ある日のことだ。JR新宿駅でスマホを開くと、1件の書き込みが目に飛び込んできた。
「女装です。埼京線快速大宮方面の先頭車両で、新宿から痴漢プレイしてくれる人募集です」
いつもならばスルーしてしまうところだが、今回は“女装”。もしも本当に痴漢の待ち合わせがあり、それが女装のオカマだとしたら……ものすごい光景なのではないか。一見の価値アリ!というワケで、筆者は指定された時間に埼京線の先頭車両に向かったのである。
・痴漢待ちの女装子を発見!
発車5分前。ホームにはすでに人だかりができていた。先頭車両に向かうにつれて、人の数はどんどん増えてゆく。そして1号車の前に到着すると、目に飛び込んできたのはうつむき加減の高身長な女性(正確には女装子)。茶色のベレー帽。服装は掲示板に書き込まれた通り。書き込みは本当だったのだ!
点字ブロックの前を横切りながら顔を確認すると、マスクこそしていたものの、なんと新垣結衣似の美形。これでは魔が差した普通のサラリーマンでもオカマだと気付かずに触ってしまいそうだ。脚は女性と比較しても遜色のないほどキレイな部類に入り、ミニスカートと黒ニーソの間からは、真っ白な太ももが見える。
たしかに、これほどクオリティが高ければ、痴漢マニアの男性からすると、相手がオカマであろうと関係ないのかもしれない。現にその女装子のまわりには不審な動きを見せる男が4~5人ほどウロついている……。
発車1分前になると、女装子を取り巻く男たちが「場所取り」を始めた。ある男は女装子の真後ろにピッタリと密着し、絶好のポジションを確保している。見方によっては、すでに公然わいせつ罪。また別の男は、行列とは離れた場所で虎視眈々とポジションを狙っている様子。その目つきや挙動は、変質者として通報されるには十分なレベルだ。おそらく電車が到着し、行列が動き始めたところで、隙間に割り込もうという魂胆だろう。
その集団の後方に、掲示板とは無関係な女装高生(セーラー服をきたオカマをこちらの世界では女装高生と呼ぶらしい)が紛れ込んでいたことはいったん置いておく。肝心の女装子は右手をマスクにやりながら、股間を左手で抑えている。もしや勃起でもしているのだろうか……。
痴漢プレイ待ち合わせ掲示板の書き込みを追う!
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