アップル副社長が口にした「大麻ジョーク」の意味
6月2日(現地時間)、アップルの開発者会議「WWDC」の基調講演が行われた。25回目を迎えた今回では 新しい「OS X Yosemite」や「iOS 8」、新しいプログラミング言語「Swift」が紹介され、大きな話題となった。
開始早々、「OS X Yosemite」の発表のため、登壇したソフトウエアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏のある言葉が世界中を沸かせた。カリフォルニア州の地名・Mavericksから、次期OSの名前を決めるいきさつを説明したとき、候補となった他の同州の地名(OxnardやRancho Cucamonga)に続き、「OS X WEED」という“候補”を口にしたのだ。WEEDとは葉っぱ、すなわち大麻のスラングだ。ここで会場は爆笑の渦に包まれたのは言うまでもない。
さらに、地図上に示されたれた北カリフォルニアのポイントから、今回決まったYosemiteにフォーカスする際、大麻による酩酊感を表現したのか、フニャフニャした曲線で両地点を結んだのだ。ここで再び観客は大爆笑。
ツイッターなどの急上昇ワードには「OS X Weed」が直後に上位ランクイン、世界中の人々がこのジョークに驚いたようだ。一部の日本人もこれに反応したが、多くの日本のITニュースサイトの同時速報やリアルタイム更新では触れられなかった。
実は北カリフォルニアは医療用大麻の一大産業拠点で、とくに「エメラルド・トライアングル」と呼ばれる地帯は有機栽培の品質のいい大麻を栽培をしており、地元経済に巨大な経済効果を及ぼしているのだ。フェデリギ氏は、大麻がアップル本社のあるカリフォルニア州を代表する産業に成長したことを世界中の人たちにジョークとして伝えたかったのかもしれない。いずれにせよ、日本企業が発表会で同様のジョークを口にしたら、社長辞任では済まないだろう。これも文化の違いということか。 <文/日刊SPA!取材班>
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